玉柱は宵に現れる〈鬼滅の刃〉

3ノ亊~靉靆した相対 ページ4

・









不死川｢鬼がなんだってェ坊主
鬼殺隊として人を守れるゥ？
そんなことはなァ…………ありぇねえんだよ馬鹿が！｣








鞘(さや)から刀を抜き



箱を貫通させる









冨岡｢…………、｣


甘露寺｢っな……｣







炭治郎は縄で拘束された状態で

勢いよく不死川に向かう








炭治郎｢っ俺の妹を傷つける奴は
柱だろうが何だろうが許さない！！！｣









不死川｢ははっそうかいそりゃァ良かったな！｣






冨岡｢やめろ！もうすぐお館様がいらっしゃる！｣






必死に箱を取り戻し傍に置く






炭治郎｢善良な鬼と悪い鬼の区別もつかないなら
柱なんてやめてしまぇ！！！！｣





不死川｢てめェェ……ぶっ殺してやる！！！｣









その途端襖が開く音が響く








童子｢お館様のお成りです！！｣









現れたのは着物姿の男



目から額に掛けて傷が広がっていた









鬼殺隊最高責任者 産屋敷現当主

産屋敷耀哉




お館様｢お早う皆、今日はとてもいい天気だね
空は青いのかな？
顔ぶれが変わらずに半年に一度の柱合会議を迎えられた事嬉しく思うよ｣









炭治郎｢(傷……？いや病気か？この人がお館様？)｣








柱達は全員跪き頭を下げる








不死川｢お館様におかれましても御壮健で何よりです。益々のご多幸を切にお祈り申し上げます｣









お館様｢有難う実弥(さねみ)｣







不死川｢畏れながら、柱合会議の前にこの竈門炭治郎なる鬼を連れた隊士についてご説明頂きたく存じますが宜しいでしょうか？｣







お館様｢そうだね驚かせてしまって済まなかった
炭治郎と禰豆子の事は私が容認していた
然して皆にも認めて欲しいと思ってる｣







その発言に柱の者達は驚きが隠せていなかった






悲鳴嶼｢嗚呼……たとてお館様の願いであっても
私は承知しかねる｣





宇髄｢俺も派手に反対する
鬼を連れた鬼殺隊員等認められない｣






不死川｢鬼を滅殺してこそ鬼殺隊
竈門・冨岡 両名の処罰を願います｣







お館様｢……うん、では手紙を｣







童子は手紙を開き



読み上がる









童子｢此方の手紙は元柱である鱗滝左近次様から
頂いたものです。一部抜粋して読み上げます｣









炭治郎が鬼の妹と共にあることを




どうかお許しください

4ノ亊~靉靆した相対→←2ノ亊~靉靆した相対

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す