65：遠出 ページ27
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…
2018年 10月30日
『じゃあ行ってくるね』
「気を付けろよ」
『うん！』
悟先生の言ってた遠出の任務、とは今日のことだった
わざわざホームまで見送りに来てくれた伏黒に手を振り、背を向けて歩き出す
「A」
『？なにー？』
「忘れ物」
呼び止められて振り返ると、抱き寄せられておでこにキスされて。
「…なるべくはやく帰ってこい」
『……お、おっけー…です』
駅に列車の出発するメロディーが鳴り響く
時間だから今度こそじゃあね、と名残惜しく手を離し私はキャリーケースをひいて新幹線に乗った
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…
東京から新幹線で約四時間
さらに市街地から山奥へバスで一時間
今回の任務先は東北地方の小さな村。
そして私はバス停の時刻表を見て思わず大声をあげた
『バスが二時間に一本？！まじで？！』
今日は下見だけしてホテルに帰ろうかな〜なんて思ってたのに町行きのバスはもう出ないらしい
いいや、とりあえず宿探そう…
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少し歩いて民宿らしいところをやっと見つけ、運良く空室もあったので一旦荷物を置きに部屋に入った
ちょっとお高めだけど高専の経費だしいっか。
「お布団はこちらに、浴衣はそちらにありますので」
『ありがとうございまーす』
仲居さんが出て行ったところで軽く準備体操をする
なんてったって今回の任務は昇級がかかってる大事な任務。
失敗するわけにはいかない
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…
ぼちぼち聞き込みでも行くか、と宿を出ようとした時
仲居さんが血相を変えて私を引き止めた
「5時を過ぎてからこの辺を出歩くと…帰って来られなくなりますよ」
『どういうことですか？』
「…神隠しにあうんです。ここ最近も子供が何人か消えたって噂で…」
新幹線で軽く目を通した任務概要を思い出す
なるほど、これの原因の呪霊を祓えってわけね。
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Koharu(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです！こういうのを求めてました！よければまたいつか更新して頂きたいです！ (1月20日 13時) (
レス) @page36 id: 6d361b0b5a (このIDを非表示/違反報告)
氷姫 - スッゴいこの作品好きで、大分前からみてます！応援します！ (2022年10月29日 10時) (レス) @page36 id: ad117a8b13 (このIDを非表示/違反報告)
ま - 初めてまして！コメント失礼します。私は伏黒恵くんの夢小説は初めて読んだのですが貴方様のおかげで一気に沼りました！どうか、ずっと待っている読者様のために続きを書いてくださることを願います。 (2022年9月18日 23時) (レス) @page34 id: 64c6fd4413 (このIDを非表示/違反報告)
まや(プロフ) - めちゃくちゃ面白いので更新再開して欲しいです！！ (2022年2月12日 6時) (レス) @page36 id: 64bb885ea9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆま(プロフ) - すごくおもしろいです！続き楽しみにしてますね♡ (2022年1月24日 10時) (レス) id: b67279cd9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きむだんご
| 作成日時：2021年2月5日 23時
