犬派なんだね伏黒くん３

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「あのっ、もし釘崎や高橋さんも虎杖君のこと…」



「ないわ。天と地がランバダを踊ってもないわ」


『あ、私は大丈夫だよ彼氏いるから』





そうですか…と安心したような表情を浮かべる優子

恋する乙女はかわいいな〜





そこに半ギレの伏黒が到着する




「おい。なんなんだよ」





『やっときた、遅いぞこの野郎〜』


「いきなり呼び出しといて文句か…」



『優子、この人が噂の伏黒ね。

悠仁の親友で私の彼氏』




彼氏？！と驚く彼女を放って野薔薇は話を進める




「ねえ、虎杖って彼女いんの？？」


「は？」


首を傾げる伏黒に今までの経緯を説明する







「…つまり、そういうことか？」


「…ええ、そういうことよ！！」





ていうかさっきからなんなのそのノリ。




「彼女はいないだろ、

急に東京来るってなって困った様子なかったし…


…あ、あと部屋にグラビアのポスター貼ってある。
普通相手いたら嫌がるんじゃねえの？」



「なるほど…彼女持ちのアンタが言うなら説得力あるわね」


『ここに彼氏持ちもいるんですけど〜？？』


「ハイハイ。」



いやお呼びでないみたいな返事やめて？





「あ、ちなみに好きなタイプとか…」




でもなんか懐かしいなー、好きなタイプ聞くとかさ

付き合う前のこと思い出しちゃう。



…あの隣のクラスの女子にはいい思い出ないけど





「あー...背の高い子が好きっていってた」



その言葉に水の入ったコップをぶつける二人。



「っしゃあ勝算アリ！！あいつ召喚するわよ！！

いいわね優子！？」


「はい！！」






『楽しそうだな〜』

「他人事…」

『この空気で本読んでる君に言われたくないね』





「あれ？伏黒もいんじゃん」



「『はっや！！』」



え、悠仁に連絡したのって数秒前…え？


さすが50メートル走3秒…



しかも久しぶりの再会、そしてこの変化で気付けるのすごくない？


私だったら絶対「誰？」って言っちゃう



悠仁てほんとにいい子だよなあ。









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優子を駅まで送ったけど二人は連絡先も交換せずにサヨナラした



『私も帰ろっかな〜』


「え？なんでよ」


『もう用事終わったし。一足先に寮でゆっくりしてる』


「…そう、私はもう少し買い物してくけど」




じゃあ俺も帰るわ、って言った伏黒と一緒に私は高専に戻った









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