22：呪胎戴天 ページ22
.
…
「玉犬」
『わ、シロ〜！！』
いつものように大きな体をふさふさと撫でる
「呪いが近付いたらこいつが教えてくれる。行くぞ」
今回の任務は少年院での生存者の確認と救出。
非呪術師に見えるほど強力な呪胎があって、本来特級レベルの術師が当たる任務なんだけど急ぎだから代わりに私達がやるんだとか
四人で恐る恐るその中に入る
「なにこれ…！」
「俺たちが入ってきたの…二階建ての寮だよな」
『悟先生が言ってたやつ！！あれだ、あの…呪力のなんとか領域…』
「生得領域、」
『それ！！』
「……っ、扉は？！」
後ろを振り返ると入ってきたはずの扉がなくなっていた
「嘘、私達ここから入ってきたわよね？！」
「おう…」
『…シロ、出入り口の匂い覚えてる？』
優しく撫でながら聞くと頷くように吠えてくれた
『よかっ…た〜、』
「この子天才なの？！そうなのね？！」
「よしよーし♡」
「緊張感！！」
．
更に奥に進むとおそらく三人…の遺体が転がっていた
「…この遺体持って帰ろう」
悠仁が触れている人の胸元には " 岡崎正 " の文字
この建物に入る前に 正は無事なんでしょうか、と叫んでいた女の人を思い出す
『…お母さん』
「え？」
『え、？…いや、』
お母さんで思い出した、あの時話かけてきた男はなんだったんだろう
結局分かんないままだな。いいや、もう一回忘れよう
「じゃあなんで俺は助けたんだよ！！！」
そんなこと考えてるうちに
伏黒と悠仁が言い争ってんのに気付いて我に帰る
「いい加減にしなさいよあんた達！！！少しは時と場所をわきまえて、」
『っ野薔薇！！』
呪いに引きずり込まれそうな彼女に手を伸ばすけどギリギリ届かなくて。
呪い？
まって、呪いがいたらシロが反応してくれるんじゃ…
『シロ…？』
「逃げるぞ虎杖、高橋！！釘崎を探すのはそれ…から…」
目の前に現れたその呪霊と味わったことのない威圧感は、体が動かなくなるほどその空気を凍らせた
「「「(特級…！)」」」
．
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きむだんご(プロフ) - ヨッシーさん» ありがとうございます！誤字が多くて申し訳ないです、、 (2021年2月6日 18時) (
レス) id: e8672fdeaa (このIDを非表示/違反報告)
ヨッシー(プロフ) - ナナミンの名前は「健人」じゃなくて「建人」ですよ〜 (2021年2月6日 13時) (レス) id: 27fe15ebd2 (このIDを非表示/違反報告)
きむだんご(プロフ) - れいなちゃんさん» 絶対いい匂いですよね…私も着てみたいです（ (2021年2月3日 18時) (レス) id: 677b4ce0aa (このIDを非表示/違反報告)
れいなちゃん - 恵が名前呼んでくれたぁ！！！えカッコよすぎません？！あのタイミングで名前呼びはズルすぎでしょっ……………恵のジャージ着れるなんて！絶対にいい匂いしてるよ…あやつは笑笑 (2021年2月3日 13時) (レス) id: a79009fc6c (このIDを非表示/違反報告)
きむだんご(プロフ) - むさん» 読んでいただけて嬉しいです！！ありがとうございます…！ (2021年2月3日 2時) (レス) id: 677b4ce0aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きむだんご
| 作成日時：2021年1月16日 0時
