検索窓
今日:13 hit、昨日:44 hit、合計:514,922 hit

ページ43

.




土方「そいつは俺に蔵場(やつ)を見逃せと言ってんのか」


沖田「あれ?そう聞こえやせんでした?」


土方「・・・・・・・今のは聞かなかったことにしてやる、相手は終わりだ・・・!!!」


土方は沖田に背を向け帰ろうとすると後ろから竹刀が向かってきていた


沖田「まだ話は終わってやせんぜ!!!」


土方「寝ぼけてんのかてめえは!そんな悪党とくっついて姉貴が幸せに・・・?!?」
竹刀を落とし俯く沖田を見た土方は驚く


様子が変わったことに気付いたAは中の様子をバレないように見る



沖田「・・・・・長くねえんです・・・もう・・・」



『・・・・・!』



沖田「長えことねえみたいなんでさァ」

無理矢理笑顔を作りながら言う沖田の顔を見てAは驚き視線を落とす


沖田「やってらんねえよ、小さい頃から俺の世話ばっかり自分の事はほったらかしで婚期も遅れちまってようやく幸せ手に掴んだと思ったら・・・せめて死ぬ前に人並みの幸せを感じて欲しいんでさァ」

沖田は土方の方を真っ直ぐに向き


沖田「見逃してくれとは言わねえ・・・ちょいとだけ時間を!」

土方に頭を下げる沖田


土方「・・・・・」


沖田「土方さん、姉上がずっと独り身で居たのは・・あんたの事・・・」


土方「おい」
土方は沖田の言葉を遮る


土方「取り引きは明日の晩だ・・・」
沖田の説得虚しく話を進める土方に沖田の目は見る見るうちに驚きで瞳孔が開いていく


土方「刀の手入れしとけ・・・・・!」
そう言い稽古場を去っていく土方
出る際にAが居る事に気付き一瞬目を合わせるも歩みを止めることはなかった

Aも土方が出て行くのを見てその場を去った
その顔は何かを決意した顔付きだった


沖田「(気にくわねえ、あいつはいつもそうだ・・・・ふらりと現れて俺の、俺の大事なものを全部かっさらっていきやがる・・・)・・・っ!土方ァァァァ!!!」


竹刀を再び持ち土方に向け目一杯振り下ろす


土方「・・・・・知ったこっちゃねえんだよ、お前のことなんざぁ」


肩を抑えながら土方は去って行った



沖田「気に、くわ、ねえ・・・」









.

(見舞い品に決まりはない)→←(気にくわねえ奴)



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (125 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
525人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

あられ(プロフ) - 自己満者さん» 何度もありがとうございます!!頑張りますっこれからもよろしくお願いします!! (2019年8月16日 9時) (レス) id: d6dbd9bb69 (このIDを非表示/違反報告)
自己満者 - 二回目ですが、面白いです!これからも頑張ってください!! (2019年8月15日 14時) (レス) id: 9410d5fd3f (このIDを非表示/違反報告)
あられ(プロフ) - 雨散さん» コメントありがとうございます!ツンがほとんどですがwwこれからもよろしくお願いします! (2019年8月2日 18時) (レス) id: d6dbd9bb69 (このIDを非表示/違反報告)
雨散 - ツンデレ神!更新頑張って下さい! (2019年8月2日 13時) (レス) id: c6b3012422 (このIDを非表示/違反報告)
あられ(プロフ) - 沖神&仔攘夷を守る系女子さん» ありがとうございます!!!めっちゃ嬉しいです!ゆるーい小説ですが頑張りますのでこれからもよろしくお願いします! (2018年6月3日 17時) (レス) id: d6dbd9bb69 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:あられ | 作成日時:2018年5月10日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。