episode.9 願い事 ページ26
･
"隠し通路"を使って彼の部屋と私の部屋を繋げたの。もちろんトンタッタのみんなも手伝ってくれた。代わりにファミリーの事を教えてあげた。大事な事は教えれなかったよ。
私も一応ファミリーの幹部だから。
「やるもん……女の人とのアレコレ？」
「ちょっと待て、誰からそんな言葉聞いたんだ？」
なんだが突然ディアマンテが慌てだしたの。
それがすごく面白くって、笑っちゃいそうになったんだけど後でベビー5に話した時に一緒に笑う事にしたの。
二人で笑った方がもっと楽しいし、ベビー5も喜ぶから。
「本で読んだの。」
「そんな本読むんじゃねぇ、分かったな？」
「うん、読まない。色んな人に聞くね」
「もっと悲惨な事になるだろ。そんな事お前は知らなくていいんだよ。もっと面白ぇ事教えてやるからそんな事忘れてろ。」
ディアマンテは私の頭を撫でながら言ったの。
それがとっても必死で面白くって、私おかしくて笑っちゃったの。でも、やっぱり笑ってると"コラソン"や"ドフィ"が恋しくなってきた。私は"寂しさ"を忘れたかったの。
「ところで、面白いことって何？」
私がそう聞いたらディアマンテはタバコとか女の人とか口々に言ってたけど、なんだが私には違うみたいで、彼すっごく悩みながら、
「とにかく他の事にするんだ」
なんて必死な顔をしながら言ってたの。ディアマンテは部屋にあった雑誌とか新聞を見て必死に調べたりしだしたの。でも、いいのディアマンテ。それはね、
「それはコラソンがいっぱい教えてくれたからいい。」
私がそう言うと彼はとっても悲しそうな顔をしてたの。その後に私がもう一度、彼の名前を呼ぶと彼は優しそうな声で「どうした？」って言って返事をしてくれたの。
私はベットで持ってきた本を閉じて言った。
「わたしね、ドフィの傍から離れた事ないの。」
「そうだなぁ。お前も随分大人になったからなァ。もうドフィと風呂に入るのは嫌な年頃だろ？」
「なんで？ドフィと一緒は嬉しいでしょ？」
つい最近、と言ってもヴァイオレットが来るまでの間、私とドフィはいつも一緒にお風呂に入ってたから。だからむしろ、今一緒じゃない事の方がちょっと違和感だった。
一緒が良かったの、私はドフィの役に立ちたかったから。
「そうだな。それドフィに言ってやれ。喜ぶぞ。」
「わたしがドフィに"命令"しちゃダメだよ？」
「命令じゃなくて、"お願い"だ。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 342人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
楸(プロフ) - ユイさん» 最後の方にまだコラソン出てくる予定だから楽しみにしててぇ！！更新遅杉田玄白で申し訳ないのですがこれからも頑張ります！！ (2022年11月23日 13時) (
レス) id: 94f21122e4 (このIDを非表示/違反報告)
楸(プロフ) - ひなたさん» ありがとうございます！大丈夫です！ただこの作者更新頻度がとてつもなく遅いよ、とだけお伝え頂ければ幸いです！ (2022年11月23日 13時) (レス) id: 94f21122e4 (このIDを非表示/違反報告)
ひなた(プロフ) - ちょっと、友達におすすめしたいです。許可をください (2022年11月23日 11時) (レス) id: 766649bc8e (このIDを非表示/違反報告)
ユイ - うわああああああコラソンんんんん！！初コメ失礼します！面白いです！これからも応援してます！投稿頑張ってください！ (2022年10月15日 18時) (レス) @page17 id: 546cca6b35 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：楸 | 作成日時：2022年9月27日 22時
