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この時期にヒーロー科の転校生。不気味でしかないだろうし完全怪しい奴。なんでこんな時期にバレたんだろ。
あの時の私ってとことんツイてなかったんだな。
貴「まぁ、事情があるんだよ心操くん。」
心操「そうなのか、てっきり留学生かと思ってた。」
貴「バリバリ日本人よ、見よこの艶のある黒髪を!!」
私はそんなことを言いながら髪をLuxのCM見たいにフワッとさせてみた。心操人使くんは変わらず死んだ目をしてた。
この人ほんとに何考えてるんだろね。
そう思った私は、もう個性使っちゃえ！なんて思って早速行動に移すことにした。私は何してもどうせヒーローに捕まったまんまなんだし。今更個性何回使っても一緒だろ。
貴「まぁ、そんな事は置いといて」
心操「アンタが始めたんだろ」
貴「これも何かの縁だね、握手しよっか。」
心操「ホント自由人だな。」
そんな事を言いながら、私が彼の手を握ろうとした時だった。
声をかけられた。鳥肌が立つような声だった。身体が全力で逃げろと言っているのがわかった。けれど、私が走り出した時には既に時遅し、私はそのものの手中に収まってしまった。
貴「お、おはよ〜、相澤さん…。」
相澤「朝から個性を使う程元気が有り余ってるみたいだな。」
何故朝から捕縛武器に捕まるという縛りプレイを迫られているのか。ボサボサ髪の相澤さんの変態!!わいせつ罪で逮捕されてしまえクソ教師め!!
なんてな、どうせ心の中なんだから聞こえねぇだろ。
相澤「誰が変態わいせつ教師だって？」
貴「相澤先生かっこいーって言いました」
相澤「A、放課後補習。」
いきなり後ろから現れて、捕縛武器で縛りプレイしたくせに現役JKである私になんて厳しい措置だ。
けどまぁ、雄英は化粧OKだから別にいいわよ。許してやるわ、今日最高に可愛い私に免じてね！！久々にメイクできて楽しい。いいね、高校で化粧できるって最高だよ。
そんなことを考えているといきなり首元を掴まれた。
貴「ぐぇﾞっ、苦しﾞい！絞まってる！絞まってるから！！」
相澤「なら早くしろ、合理性に欠ける。」
貴「…はーい、またね心操くん。」
心操「あ、あぁ。またなA。」
こうして私の初めての雄英は相澤先生に締められた。
正直、心操くんは後々使えそうなので把握しておきたかったが仕方がない。相澤さんの監視が思ったよりも厳しく、私は教室に着くまで捕縛武器をといて貰えなかった。
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作者名：楸 | 作成日時：2022年11月27日 0時
