episode.1 結婚式 ページ3
萩原「まーまー、そんなこと言いに来たわけじゃないでしょ。陣平ちゃん。」
松田「わかってる。」
じんぺーちゃん達が突然変な空気になり始めた。
そして、口を開きじんぺーちゃんが死ぬはずだった日のことを話し始めた。なんとも不思議だ。既視感のある話がスラスラと聞こえてくるではないか。
なんとなく私の女の勘が働き始めた。
萩原「で、また今年も"カウントダウン"が来たってわけ。」
松田「今回こそケリを着ける。」
じんぺーちゃんはやる気満々と言った勢いで殺気に満ちた悪い顔をしていた。
だが、これはそんな簡単な問題じゃない。私たちは試されているんだ。そうだ、思い出した。これは"映画に出てきた内容"だ。私は見る前に死んだけど、何となく話は覚えてる。
貴「なるほどね、そりゃ面白いじゃん。」
松田「ちげーよ、だからお前には出番ねぇぞって言ってんだよ。」
貴「"この話"に松田たちは生きてる予定じゃなかったんだよ。」
私がそう言うと、女の私より勘がいい萩原と諸伏ちゃんは気づいたみたいだった。松田は時差が少しあったが直ぐに気がついたようだ。
私はそのままニヤついた表情で新しい上司に電話をかけた。そして、松田と萩原の死を"偽装"してもらう事にした。
松田「お前何してくれてんだよ!!俺たちがアイツを捕まえる為にどれだけ準備してきたと思ってんだよこのバカが!!」
貴「このままだと確実にアンタたちが殺されるからだよバカヤロー。」
萩原「二人とも、バカは良くないからね?」
萩のその一言に反応した二人は口を揃えて言った。
「「うるせーよバカ萩は黙ってろ!!」」
その後拗ねた萩が諸伏ちゃんに向かって嘘泣きをしてた。演技が白々しすぎたので、私とじんぺーちゃんは息を揃えたようにクソほど深いため息をついた。
ほんとなんでこういう時だけ仲良しなんだよ。
貴「ソイツ捕まえたいなら協力してよ。悪いようにはしないからさ。」
私はいつもの倍悪い顔をしながら言った。
なんだかデジャブを感じた気がしたが気の所為だと思おう。だって、無意識に萩と松田の真似してるとか羞恥心以外の何ものでもないし、何より…なんか負けた気分になるじゃん。
私がそんなことを考えてると、萩は笑いながら言った。
萩原「俺はAちゃんに賛成!そっちの方が面白そうだし。」
諸伏「Aちゃんは止めても聞かないからな。」
松田「チッ、萩までそっち側かよ。」
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雷鴉.N - こんにちは。大好きです。ちょっと質問なんですけど、夢主さんが初めてあったしぇりーちゃんていくつですか? 投稿待ってます。 (8月24日 11時) (レス) @page17 id: 37dd88ffaf (このIDを非表示/違反報告)
雷鴉.N - 更新待ってます。 大好きです。 (8月22日 16時) (レス) @page17 id: 37dd88ffaf (このIDを非表示/違反報告)
猫背 - わぁ..面白すぎて、凄く好きっす..更新頑張ってください。 (5月18日 9時) (レス) @page10 id: 2c7947eccb (このIDを非表示/違反報告)
あんこもちのもと - めっちゃくちゃ好きです、大好きすぎて読んでる途中で口角天井にぶっ刺さりました。最後は明るめウハウハハッピーエンド希望します! (2023年2月10日 23時) (レス) @page3 id: 80942de688 (このIDを非表示/違反報告)
りんごポップコーン(プロフ) - コメント初めてですが1からずっと読んでました!終わるなんて信じたくない…オチはなしでお願いしたいです!それかシェアハウス。 (2023年1月31日 20時) (レス) id: 56aae56e91 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:楸 | 作成日時:2022年11月10日 23時