番外編 。。ヲタク様 リクエスト ページ36
ポートマフィア拠点ビルから出て、中也さんの車に乗り込む。
先程の誘いを思い出すと自然と頬が綻ぶ。
「嬉しそうだな。」
「はい!中也さんと御飯行くの久し振りなので!」
仕事終わりに中也さんが、飯でも行くか?、と誘ってくれたのだ。
「ふふふ〜♪」
「嗤い過ぎて逆に怖ェ。」
「非道いっ。中也さんとの御飯を愉しみにしてるだけなのに!」
「たかが飯だろ。」
「中也さんと食べる事に意味が有るんですよ。というか、一緒に居られるだけで嬉しいんですよ。」
私がそう云うと、任務で一緒だったじゃねェか、と云う。
全然判ってないなー、中也さんは。
「だってあれは仕事ですもん。恋人として一緒に居た訳じゃないです。」
ふーん、と余り興味無さそうに返事をするので、中也さんが云うから答えたのに、と少し怒る。中也さんは、怒んなよ、と接吻して来た。
「一寸!運転中は余所見しないで下さい!」
「悪ィ悪ィ。」
其れから世間話やら何やらしていると店に着いた。
高級感溢れるお店かなと思っていたのだが、中也さんが連れて来てくれたのは普通に御洒落なお店だった。
「中也さんがこういう処を知ってるなんて……」
「知ってるわ。ほら、中這入ンぞ。」
中也さんに腕を引かれ、中に這入る。外装も御洒落だったが、内装も御洒落。
個室が有ったらしく、其処で食べる事にした。
食事も普通に進み、一旦落ち着いた時、トイレに行ってくる、と中也さんが部屋から出て行った。
彼が不在で、私は暇を持て余していた。
丁度無くなった飲み物を適当に頼み、
頼んだ物が思いの外疾く来た。中也さんは未だ戻ってない。
長いなと思い乍ら、其れ等を口にする。
「悪ィ、混んでて遅く成った。」
飲み物も西洋菓子も半分程消費した頃に中也さんが戻って来た。
「もー中也さん遅ーい。」
何時もより高めの声が出た。それに心做しか、頭がふわふわする。
「お、おい、名前、如何した…」
「中也さんが遅いのが悪いんじゃん。此方は淋しかったのにさー。」
「わ、悪ィ。」
「赦さない。」
「え。」
困惑した彼に笑みが零れた。屹度、"黒い"に判別される、そんな笑みが。
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バンビ(プロフ) - ぬうさん» いえいえ! (2017年4月5日 17時) (レス) id: fcb4695207 (このIDを非表示/違反報告)
ぬう - ありがとうございます! (2017年4月5日 16時) (レス) id: 16fdde5e77 (このIDを非表示/違反報告)
バンビ(プロフ) - ぬうさん» 矢印を押してからアルファベットを打ったら出来ると思います! (2017年4月5日 14時) (レス) id: fcb4695207 (このIDを非表示/違反報告)
ぬう - あの、パスワード認証の大文字の打ち方がわかりません。どうするんですか? (2017年4月5日 14時) (レス) id: 16fdde5e77 (このIDを非表示/違反報告)
バンビ(プロフ) - アオアオさん» コメントありがとうございます!!祝いの言葉まで!次も頑張って書きます! (2017年2月15日 21時) (レス) id: fcb4695207 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:バンビ | 作成日時:2017年1月31日 21時