雨が284粒。 ページ25
「はぁー……疲れた。」
執務室で一人呟いた。
次の任務の作戦案が出来上がったので、中也さんは首領に報告しに行ってくれている。
その間私は暫しの休憩。中也さんの云う通り、二日掛かってしまった。
「そう云えば、次の任務って龍ちゃんと樋口さんも一緒なんだよね…」
決して厭等では無い。寧ろ嬉しい。
龍ちゃんと樋口さんとは仲良くさせて貰って居る。樋口さんとは二人で女子会を開く程の仲だ。
又開きたいな等と考えていると、中也さんが戻って来た。
「お帰りなさい、中也さん。」
「只今。作戦、あれで善いってよ。ンで、今から伝えに行けだと。」
「了解です。」
「俺が云いに行くから名前は寝とけ。徹夜で眠ィだろ。」
「中也さんが行ってる間に休憩したので大丈夫です。さ、行きましょう。」
中也さんと共に龍ちゃんと樋口さんを探す可く、執務室から出た。
辺りをウロウロして二人を探す。携帯で連絡したら善いのだが、息抜きがてらに歩くのも悪くない。
「名前、手。」
差し出された右手に左手を重ねた。指を絡め、離れない様に握る。
「何処に居るんでしょうね。」
「連絡すれば一発だろ。」
「息抜きですよ、息抜き。」
まぁ、中也さんと居たいというのも有る。
暫く歩いていると二人を見つけた。作戦内容を伝え、執務室へと戻って行く。
「中也さん。」
「何だ?」
「呼んだだけです。」
「名前。」
「はい?」
「呼んだだけだ。」
仕返しだ、と悪戯っ子の様に嗤う彼にときめいた。
そう云えば、と
「もう直ぐでバレンタインですね。」
「そうだな。……なァ、」
「今年はあげる人多く成りそうです。本命は豪華にしないと。」
「名前、」
「喜んでくれるかな?」
云い乍ら、中也さんの顔を覗いた。
「好きな奴から貰ったモンなら、何でも嬉しい…。」
「ふふっ。善かった。」
「愉しみにしてる。」
「頑張ります!何が食べたいですか?
「名前が作ってくれンなら、何でも善い。」
「ふふっ。」
何を作ろうかな。如何遣ったらもっと喜んでくれるかな。
そうだ、姐さんに相談しよう。
嗚呼、バレンタインが待ち遠しい。
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バンビ(プロフ) - ぬうさん» いえいえ! (2017年4月5日 17時) (レス) id: fcb4695207 (このIDを非表示/違反報告)
ぬう - ありがとうございます! (2017年4月5日 16時) (レス) id: 16fdde5e77 (このIDを非表示/違反報告)
バンビ(プロフ) - ぬうさん» 矢印を押してからアルファベットを打ったら出来ると思います! (2017年4月5日 14時) (レス) id: fcb4695207 (このIDを非表示/違反報告)
ぬう - あの、パスワード認証の大文字の打ち方がわかりません。どうするんですか? (2017年4月5日 14時) (レス) id: 16fdde5e77 (このIDを非表示/違反報告)
バンビ(プロフ) - アオアオさん» コメントありがとうございます!!祝いの言葉まで!次も頑張って書きます! (2017年2月15日 21時) (レス) id: fcb4695207 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:バンビ | 作成日時:2017年1月31日 21時