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「じゃあ、太宰が名前で、名前が太宰なのか?」
「先刻からそう云ってるじゃないですか。」
「五月蝿ェ太宰。」
「一寸中也、今の私の中身は名前ちゃんなんだからね?」
「あ、悪ィ。条件反射だ。」
条件反射って……何なんですか、本当は二人共仲善いんじゃないんですか?え?
「何時戻んだよ。」
「知る訳無いじゃないですか。」
「あーあ、中也の所為で名前ちゃん怒ってるよ。」
「悪かったって。云おうと思って云ったんじゃねェんだよ。」
私は中也さんの言葉を無視した。だからだろう、おいおい、御仕置でもされてェのか?、と云って来た。
体温が上昇するのが判った。
「ヤベェ。太宰が照れてる様にしか見えねェ。」
「中也、名前ちゃんに何て事してるの。後、私で遊ぼうとしないで。」
「こんなに善い機会二度と無ェだろ。太宰の恥ずかしい処を写真に収めてやる。」
「中也さん、そういう云い方はやめて下さい。色々誤解を生みます。処で、今日泊まるんですか?」
「嗚呼。」
「判りました。でも、私の姿をしている太宰さんに手出さないで下さいよ。」
「…気を付ける。」
「善いですか、私に手を出せば太宰さんのヤッた事に成るんですからね。」
「其れは厭だ。」
「ならやめて下さい。」
ふと時計を見ると、八時だった。
時間も時間だったので、晩御飯を作る事にした。
「中也さん、御飯作って下さい。」
「手前作れるだろ。」
「私が作った料理は太宰さんが作った事に成るから云ってるんです。後、中也さんの料理が食べたいからです。」
「作って来る。」
中也さんは云った通り作ってくれた。矢張り、美味しかった。
御飯を食べた後は少し話をする事に。中也さんはお風呂に這入っている。私と太宰さんは、互いの躰を見ない為にも這入る事はしなかった。
「異能か何かなのかな。」
「否、其れは違うでしょう。異能に依る現象なのなら、太宰さんの異能力で無効化してます。」
「だよねぇ。うーむ。誰かに何かされた記憶も無いし……名前ちゃんは?」
「私もです。」
「益々謎だね。まぁ、今の処は様子を見るしかないね。」
「そうですね。」
「兎に角、今は休もう。中也も上がって来たら勝手に寝るだろう。」
はい、と答えて私は父が使っていた部屋に行き、眠りに就いた。
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バンビ(プロフ) - ぬうさん» いえいえ! (2017年4月5日 17時) (レス) id: fcb4695207 (このIDを非表示/違反報告)
ぬう - ありがとうございます! (2017年4月5日 16時) (レス) id: 16fdde5e77 (このIDを非表示/違反報告)
バンビ(プロフ) - ぬうさん» 矢印を押してからアルファベットを打ったら出来ると思います! (2017年4月5日 14時) (レス) id: fcb4695207 (このIDを非表示/違反報告)
ぬう - あの、パスワード認証の大文字の打ち方がわかりません。どうするんですか? (2017年4月5日 14時) (レス) id: 16fdde5e77 (このIDを非表示/違反報告)
バンビ(プロフ) - アオアオさん» コメントありがとうございます!!祝いの言葉まで!次も頑張って書きます! (2017年2月15日 21時) (レス) id: fcb4695207 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:バンビ | 作成日時:2017年1月31日 21時