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雨が146粒。 ページ8

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中原兄妹が去った後、E組の面々は未だその場に残っていた。



特に理由等は無い。"居た"、唯其れ丈だ。




そんな中、徐ろに前原口を開いた。





「名前って、何か不思議だよな。」




全員が前原の方を見た。



彼は続けた。





「ミステリアスって言うかさ、掴めない感じって言うか。中原より分からんねぇ。」


「うーん。転校して来てそんなに経ってないからじゃないのか?」





前原の友人である、磯貝が発した。



前原は、いや、そう言うのんじゃなくてさ、と否定した。






「何考えてるか分かんねぇんだよな。つーか、裏がありそう?」


「実は悪女でした、みたいなか?」


「それよりもっとスゲエの。悪女の範囲を越えてるんじゃないかって思うんだよな。」


「あいつはただのブラコンだろ。」






前原と磯貝の会話に入ったのは寺坂だった。



前原は、それはそうかもしれないが、といった顔をしている。






「大体よ、俺等はあの兄妹の事知らなさすぎるんだよ。」


「俺は知ってるよー。」


「え、カルマが?」


「聞いたのは両親の事だけだよ。結構、衝撃的な内容だった。最初は疑ってたんだけど、律に調べてもらった。」






赤羽は携帯を取り出し、と或る記事を見せた。



其れは以前、中原名前が律に作って貰い、赤羽に見せた、偽の新聞記事だった。





「名前は水嶋だと思ってたんだよね。似すぎてるところがあるからさ。んで、色々聞いて出て来たのがこれ。」





そう云う赤羽の周りにE組が集まった。



其の記事を見た者達は目を見開いた。






「中原兄妹の両親って……死んでたの?」


「しかも、心中って…」


「元々、一家心中しようとしてたみたいだよ。でも、名前達は抵抗した。その事に嘆き悲しんだ夫婦が心中。死んだのはつい最近。」


「おい待て待て、カルマ。これだけじゃ、」


「水嶋じゃない証拠にはならない、って?俺も思ってた。でも、あの兄妹はここに転校してくるまで家から出た事が無いんだって。」


「どうして?」


「親に監 禁されてたんだって。嫌いだからじゃなくて、むしろ逆。愛しすぎていたから、誰の目にも触れられぬように閉じ込めた。で、その愛が爆発して心中。」






その場の空気が重くなった。



中原兄妹にはそんな事があったのか、と。



衝撃的過ぎる事に声が出なかった。





E組は信じた。その嘘を。




信じた時点で、アリスの策略に嵌っていると知らずに。

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ベベンべエエェェ - 何か自分が恥ずかしいデス… (2021年9月14日 21時) (レス) id: ce3d8a7ebf (このIDを非表示/違反報告)
ベベンべエエェェ - 私誰かが憎しんでる顔とか、絶望してる顔大好きなんですよね…何時の間にかドエスになってたり… (2021年9月14日 21時) (レス) id: ce3d8a7ebf (このIDを非表示/違反報告)
永眠(プロフ) - あの、すみません。この次の小説にパスワードが着いていて、書かれてある通りに打ったり、コメントでみたパスワードを書いたんですけど、開けなくて。どうしたらいいですか? (2020年7月8日 13時) (レス) id: b1f570929b (このIDを非表示/違反報告)
バンビ(プロフ) - 零魔さん» コメントありがとう!!そう言って頂けて、嬉しい限りです!ありがとうございます! (2018年3月16日 9時) (レス) id: fcb4695207 (このIDを非表示/違反報告)
零魔 - 凄い! (2018年3月15日 22時) (レス) id: 8e0c5fded6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:バンビ | 作成日時:2016年12月29日 14時

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