雨が177粒。 ページ44
カップから立ち上る湯気にフーフーと息を掛けて冷ます。
中に入っているのは珈琲。中也さんが淹れてくれたのだ。
「藤本ンとこ行って来たんだろ？如何だった。」
「藤本は相変わらずのウザさでしたね。思わず口調が悪く成っちゃいました。あの家族で一番マシだったのは母親ですね。」
「御苦労なこった。そういや聞いたか？短期任務の事。」
「あぁ、聞きましたよ。二、三日なんですよね。学校休まないとですね。」
「そうだな。なァ、俺等の保護者って名目上は姐さんだよな。」
「そうですね。姐さんに連絡して貰いましょうか。今から姐さんの処行きます？」
「だな。」
手に持っていたカップを机の上に於き、中也さんと姐さんの元へ。
姐さんに其の事を話すと、態々学校迄行くと云うのだ。
「電話でもいいんじゃないんですか？」
「お主等の居る環境を一目でも見ておこうと思うての。出発は午後からじゃろ？」
「そうですけど…。」
「私が行くのは嫌かえ？」
「決してそういう訳では無くて！…寧ろ、姐さんと居られるのは嬉しいです。」
「名前は愛らしいのう。まぁ、任せておれ。保護者役はちゃんと務める。」
有難う御座います、と云って部屋から出て執務室へと戻って行った。
机の上に於いて有った珈琲は
「姐さんが保護者って安心ですよね。」
「まァな。彼の人はうちでも正常な方だからな。」
「首領があんな感じですからねぇ。」
駄弁りつつも、仕事を熟していく。
任務が終わったのは真夜中だったので、報告書や其の他の仕事が終わったのは、日の出前だった。
「漸と終わった……」
「お疲れさん。着替えて学校行くぞ。」
「中也さんもお疲れ様でした。というか、制服は？」
「部下に持って来させてる。」
「有難う御座います。」
其れから、部下が持って来てくれた制服に着替え、姐さんも一緒に車で東京へ。
何時もは登っている坂道も今日は車で。
姐さんも居たし、時間の無駄だからという事らしい。
「姐さん、足元気を付けて下さいね。」
「名前は優しいのう。中也には勿体無いのう。」
「姐さんに名前はあげませんよ。」
口元を着物の袖で覆って微笑む姐さんは相変わらず綺麗だった。
校舎に入ると、姐さんは教員室に。私と中也さんは教室に行った。
来る事は知らせていたようで、殺せんせーは見当たらなかった。
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ベベンべエエェェ - 何か自分が恥ずかしいデス… (2021年9月14日 21時) (
レス) id: ce3d8a7ebf (このIDを非表示/違反報告)
ベベンべエエェェ - 私誰かが憎しんでる顔とか、絶望してる顔大好きなんですよね…何時の間にかﾄﾞｴｽになってたり… (2021年9月14日 21時) (レス) id: ce3d8a7ebf (このIDを非表示/違反報告)
永眠(プロフ) - あの､すみません｡この次の小説にパスワードが着いていて､書かれてある通りに打ったり､コメントでみたパスワードを書いたんですけど､開けなくて｡どうしたらいいですか？ (2020年7月8日 13時) (レス) id: b1f570929b (このIDを非表示/違反報告)
バンビ(プロフ) - 零魔さん» コメントありがとう!!そう言って頂けて、嬉しい限りです！ありがとうございます！ (2018年3月16日 9時) (レス) id: fcb4695207 (このIDを非表示/違反報告)
零魔 - 凄い！ (2018年3月15日 22時) (レス) id: 8e0c5fded6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：バンビ | 作成日時：2016年12月29日 14時
