雨が162粒。 ページ29
それを見て、私は口角を上げた。
さぁさぁ、自滅して下さいまし?雌豚様♪
「これでアンタも終わりよ。」
終わるのは藤本、アンタだよ。
藤本は自身の腕にカッターを刺すと、叫んだ。
そして、私にカッターを握らせた。
藤本の悲鳴を聞いて、皆が入って来た。勿論、中也さんや敦君も居た。
「皆っ、助けて…!中原さんが私にカッターで!」
泣き乍ら、助けを乞う藤本。
私に疑いの目が向けられる。
「違っ、私は何もしてない!藤本さんが自分で…!」
「手に持ってるカッターは何。それが証拠じゃん。」
冷たい目を向け、云ったのは中村さん。
中原名前としては、カエデ同様仲良くしていた。
「藤本さんに握らされたの!莉桜ちゃん信じてよ!!」
自分で云っていてなんだが、言い方気持ち悪い。
「信じれるわけねぇだろ。手に持ってるカッターが証拠だろうが。」
「中原ちゃんまでこんな事する人だったんだ…」
「失望したわ。」
口々に非難する皆。
そんな中、
「名前がンな事する分けて無ェだろ。手前等、何云ってんだ。」
私を信じてくれたのは中也さんだった。
「長年一緒に居たんだ、此奴の行動なんざ、読める。」
「僕もだよ。名前ちゃんはそんな事しない。そんな事するような子じゃない。」
「中也さん、敦君……」
判っていても、信じて貰えるのは嬉しいな。
あの時は誰も信じてくれなかったから。
「俺も名前を信じるよ。」
「カルマ。」
「何で?!何でカルマ君は私を信じてくれないの?!」
「え、好きな子信じるのが普通でしょ?」
「中原さんひどいよ!カルマ君取らないで!!」
否、ちょっと待てよ。私取ってないし。先ず、先に私から取ったの藤本じゃん。
「私がカルマ君の彼女だからってカッター刺したりして!!中原君も居るのにカルマ君もって、ただの男好きじゃない!!」
それは手前だろうが雌豚。巫山戯んな。
苛付き過ぎて、口が悪く成ってしまう。内心でだが。
すると、先生達が入って来た。四人全員。
其の中の殺せんせーは、マッハで藤本の腕を手当てした。
「藤本さん、私に謝るなら今の内だよ?」
「何で私がっ!」
「中原さん、謝るのはあなたの方です。」
「私は謝りませんよ?殺せんせーは私に何も聞かずに、私が悪いと決めつけるんですか。」
結局、私を信じてはくれないのか。
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ベベンべエエェェ - 何か自分が恥ずかしいデス… (2021年9月14日 21時) (レス) id: ce3d8a7ebf (このIDを非表示/違反報告)
ベベンべエエェェ - 私誰かが憎しんでる顔とか、絶望してる顔大好きなんですよね…何時の間にかドエスになってたり… (2021年9月14日 21時) (レス) id: ce3d8a7ebf (このIDを非表示/違反報告)
永眠(プロフ) - あの、すみません。この次の小説にパスワードが着いていて、書かれてある通りに打ったり、コメントでみたパスワードを書いたんですけど、開けなくて。どうしたらいいですか? (2020年7月8日 13時) (レス) id: b1f570929b (このIDを非表示/違反報告)
バンビ(プロフ) - 零魔さん» コメントありがとう!!そう言って頂けて、嬉しい限りです!ありがとうございます! (2018年3月16日 9時) (レス) id: fcb4695207 (このIDを非表示/違反報告)
零魔 - 凄い! (2018年3月15日 22時) (レス) id: 8e0c5fded6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:バンビ | 作成日時:2016年12月29日 14時