君の隣 * 【隼×龍友】

46 * 龍友side ページ46

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少し海辺の方に走ったら、
砂浜でポツンと座ってる隼を見つけた


…Aと同じことしてるやん笑




夕暮れの空

だいぶ暗くなってきたな









龍友「 隣いいっすかー 」


隼「 び、っくりした 」




いや反応も同じか笑









龍友「 なに1人でぶすくれた顔してんねん 」

隼「 いや、なんかさ 、」








下を向いてため息しかつかない隼

これ、だいぶ重症やな


やらかしすぎやろ亜嵐








隼「 …ずっとAは俺の隣にいるって思ってたからさ、なんか… 」


龍友「 昔から一緒やもんな 」








小さい頃から一緒で、
お互い何でも知ってて

お祭りとか、付き合ってなくても行くし



…めっちゃ羨ましかったのも事実




隼「 応援してあげないといけないのに素直になれないっていうか、なんで亜嵐くんなのって思うし 」







こんなにお互い好き同士で付き合えないのも逆にすごいって思うけど、

お互い相当不器用なんやろな




ふと、さっきの亜嵐の言葉が響いた

『もうちょっとは自分のこと考えなよ』






自分のこと、か



ここで俺がなにも言わんかったら、そしたら2人は


なんて、俺には出来ない
そんなことしたくない





龍友「 はやと 、」

隼「 うん、わかってる俺ちゃんと応援するから 」









龍友「 そうやなくて 」

隼「 ん？ 」




龍友「 あいつら付き合ってないよ 」

隼「 は？ 」


龍友「 亜嵐が調子乗って嘘ついただけ 」







隼「…え、ねえ、それまじ？」









さっきの落ち込んだ隼はどこいったんだってくらい元気になる隼

どんだけ好きなんやってな笑




隼「 やべえ、なんか俺超恥ずかしくない？ 」


龍友「 そりゃあ勘違いしてAに強く当たったんやからなー 」


隼「 俺最低じゃん、… 」





やっぱりどれだけAのそばで励ましても、

Aが笑顔に戻れるのは隼で





龍友「 たぶんA
あっちでおまえのこと探してるから行ってやって 」






俺は結局、こういう立ち位置





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