【文スト】本当の貴方を魅せて？【短編集】

彼にご用心 【フiョiーiドiル・D】 ページ6

Aside


「ど、どうしよう……」


お風呂から上がった私は大変な事に気づいた。


バスタオルがない。


畳んだの、脱衣場に持ってくるの忘れてた…


近くに小さめのタオルもなし。


いつも自分の部屋で髪乾かすからドライヤーもないし。


この方法は一番嫌だけど仕方ない、そう思いながら彼の名を呼んだ。


「ドスくーーん！！！！ちょっと来て〜！！！」


ドス君の名前を出来るだけ大きな声で呼び、しばらくすると彼が扉越しに「どうかしましたか？」と言った。


「ドス君、ごめん、バスタオルないから取ってきてくれない？脱衣場に置いてて欲しいんだけど…」


ド「そういう事でしたか。分かりました」


人の気配がしなくなり取りに行ったんだな、と思いながらお風呂の方へ入る。


ドス君がいきなり脱衣場の扉開けて裸で対面したら嫌だし…？


しばらくすると脱衣場の扉をノックする音が聞こえた。


ド「Aさん、持ってきましたよ、置いておきますね」


と言われ、


「ありがと！」


と返した。



声も気配もしなくなり、もう出たかな、と思いながら「ドス君、いるー？」と聞くと返事はない。


扉の閉まる音もしたし大丈夫だよね。


…そこで私は彼を警戒すべきだった。


安心して、脱衣場への扉を開けたのだ。


私はバスタオルを巻いて、ふと気づいた。


「はぁ〜…って…は！？なんで！？ドス君の莫迦！なんで脱衣場にいるの！出てって！」


ド「バスタオル取ってきてあげたと言うのにそんな態度取っていいんですか？」


「うっ、」


何も言えなくなり、ドス君を睨みながら、出来るだけ自分の身体を手で隠した。


ド「むしろ煽ってるようにしか見えませんね…」


「煩い！ちょ、ドス君、離して！！」


ドス君は私をお姫様抱っこした。


ド「すいません、流石にバスタオル1枚では耐えられません」


そう言ってドス君の部屋に連れて行かれ、寝台に降ろされた。


「ちょ、ドス君？ うひゃあっ！？」


ドス君が触れるか触れないかくらいで太腿を撫でた。


ド「おや、これくらいで声をあげてるんですか？可愛いですね」


「んぁ…ドス君…ひっ、だめ、だってば！」


ドス君の行動は段々エスカレートしていく。


ド「ふふ、相変わらず貴方を虐めるのは飽きませんね」


「莫迦ぁ…いじわる、しないで…」


ド「…っ、すいません、今ので理性が切れたので、責任、取ってくださいね？」


私の彼はいつも私より一枚上手(うわて)だ。

彼女はイケメン 中i也side【中i原i中i也】→←好きって言って【織i田i作i之i助】

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