図書館での出会い【谷i崎i潤i一i郎】 ページ13
Aside
私は友達と図書館へ来ていた。
私と彼女は一緒に勉強をしに来たつもりなんだけど、途中から二人ともやる気が無くなってしまい、世間話で盛り上がる始末だ。
あ、図書館なので一応静かに盛り上がってます。
友達「で?Aは好きな人とかいないの?A可愛いからすーぐ彼氏出来そうなのに!」
「えっ、いないよ、出来たこともないし、男の人ってなんか怖いし…」
友達「Aほーんとにもったいないよね〜!Aに出会いがあればいいのに!」
「出会い…かぁ…」
そういうのないから分からないけど、好きな人は欲しい。
好きな人がいることが羨ましい。
友達「例えばこんな図書館だったら同じ本同じタイミングで取るとかよくあるよね〜!」
「あははっ、恋愛小説の読みすぎじゃない?」
友達「えー、良いじゃん!そんな運命的なの!」
「そうだね、そんな運命的な出会い憧れちゃう」
友達「お?やっぱり好きな人欲しい?珍しく食いつくね〜」
「んもー、からかわないでよ、ちょっと資料取ってくる」
友達「いてら〜」
好きな人作ればいいのにっていうけど、そう簡単に出来ないんだもん。
「好きな人…」
恋愛系の小説でも読めば分かるものなのかな?
そんな事を考えながら必要な資料の場所を図書館にある機械で探して資料を取りに行った。
「う、あんな高いところなの…?」
その資料は本棚の1番上に並んでいた。
幸い、本棚は本がぎっしり入っているわけでもなく手がかすれば取れそうだった。
「っく…高…」
とりあえずジャンプしてみようかな。
?「任せて」
「へ?」
私の後ろにいた男の人が本を取った。
?「どうぞ」
「あ、ありがとうございますっ!…あっ」
?「いえいえ、…?どうしたんですか?」
「す、すみません…この本じゃなくてあの資料を取って頂きませんか」
取って貰った本は資料ではなく、
『好きな人を振り向かせる方法』と書いた本だった。
?「あ!ごめんね!こっちに手伸ばしてるかと思って!」
「いえ!ごめんなさい!本を取って頂いたのに大変失礼しました!」
?「ボクも見間違えちゃいましたし、よろしければそちらの本直しますけど…」
「あっ、やっ、大丈夫です!ありがとうございましたっ!」
なんだか胸がドキドキしてしょうがない。
何喋ったか分からない。
でも、あの人に会った瞬間すごく世界が変わった気がした。
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紅て漢字見た目良くない?(プロフ) - グッッ…マークが…可愛い…今日が冥日か… (2023年1月30日 2時) (レス) id: 01439bd18d (このIDを非表示/違反報告)
みっちゃん(プロフ) - モフ子さん» コメントありがとうございます!太宰さんなんでも簡単にこなしそうなので不器用なのも可愛いかなぁと思い書きました!気に入って頂けて嬉しいです!これからも頑張ります! (2019年8月10日 0時) (レス) id: 5a4285e220 (このIDを非表示/違反報告)
モフ子 - 太宰さんの不器用な優しさ…いい、いいぞこれ!これからも頑張ってください (2019年8月4日 12時) (レス) id: 7dc88695a1 (このIDを非表示/違反報告)
みっちゃん(プロフ) - 闇川幽鬼さん» ありがとうございます!またコメント頂けて嬉しいです!ちょっと甘めに挑戦してみて不安でしたので良かったです! (2019年6月24日 7時) (レス) id: 5a4285e220 (このIDを非表示/違反報告)
闇川幽鬼 - 今回の作之助様の話も萌えました。これからも頑張って下さい! (2019年6月24日 2時) (レス) id: 0339c9b694 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みっちゃん | 作成日時:2019年6月9日 12時