【文スト】本当の貴方を魅せて？【短編集】

君の前では 【中i島i敦】 ページ1

Aside


私の彼氏は優しくて、可愛くて、ヘタレだけど…


実はかっこいい。



敦「鏡i花ちゃん！それ持つよ？」



泉「敦…ありがとう」


女性が重いもの持ってたらさりげなく持ってあげたり。



敦「ナオミさん、お仕事、お手伝いしますよ」


ナオミ「まぁ、敦さん！ありがとうございます！」


仕事が多い人を助けてあげたり。





一言で言うと「お人好し」なのだ。






でも敦くんは彼女である私には全ッ然話しかけてくれない！！



「まぁ私も私なんだけど…」


私だって敦くんになかなか話しかけられない。


もちろん嫌いなわけじゃない。


むしろ大好き！！！なんだけど……


大好き過ぎて上手く話せなくて…


「他の社員の人とは普通に話せるのにぃ〜…」


机に顔を伏せながら足をバタバタさせる。


「せめて敦くんが話かけてくれたら…」


なんて。


敦「あの〜…Aさん、僕のこと呼びました？」


「うわひゃあ！？えっ、あっ、敦くん！？」


急に話しかけられてびっくりする私。


「あっ、その…違くて…！！」


いや、違くない！今だ私！頑張れ！！


「あの！…敦くん…ゆっくりお話したくて…」


イスに座っている私はスカートの裾をギュッと握りながら敦くんを見上げる。


「敦くんと付き合ってるのに…その…あんまり話さないの…寂しいなって……」


そこまで言うと顔が段々熱くなってきた。


「その…私…！敦くんの事…す、好き過ぎて！話すのキンチョーしちゃって…私に話しかけにくいと思うけど……話したいし、でもやっぱりキンチョーしちゃう！…けど！……は、話そ？」


自分の説明の下手さと恥ずかしさで自分でも目が涙目になってるのがわかる。


敦「そっか、僕がAさんと話しても太i宰さん達と話してるみたいに笑ったりしないから嫌われてるのかと思った…でもAさんも一緒だったんですね」


「ごめんね！むしろ逆なのっ…！それより私と一緒って…？」


敦「僕も最近、Aさんと話すの…キンチョーしちゃうんです…」

そう言ってちょっと顔を赤くさせながら笑った。


話してみて良かった…

どっちも勘違いしてたんだ。






君の前では好きでしょうがなくてキンチョーしちゃうけど…





大好きだから許してね。




*:..｡oƒ


「敦くんだからこそあんまり話せなかったんだ〜」



敦「Aさん、それ僕の事好き過ぎません…?」



「……ッ！？敦くん今の忘れてっ！！」

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