おれ、わんこ。

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@you





『……すいません、部屋間違えました。』





｢あ、や、ちょ！！｣





慌てる男の人を無視して玄関を閉じる。



何度部屋番号を見ても810で、ここはわたしの部屋。



それにもし違ったとして、この鍵で開くはずがない。



だとしたら、あの男の人はわたしの見間違え……



どこか見た事のある顔をしていたのは、どこかで会ったことがある人だからだろうか。



仕事柄、たくさんの人に会うから、そのうちの1人かもしれない。



疲れすぎた頭の中で、その人がふいに思い浮かんで、それで、





｢おかえりなさいってば！｣





『へぁっ、！？』





落ち着こうと頭の中を整理するのに必死になっていたら勢いよく開いたドア。



そこから出てきた男の人はやっぱりさっきの人で、どこかで会ったことがあるような気がする。





『あのっ、ここ、わたしの部屋……』





｢うん、そうだよ？｣





『なんでいるの……』





｢あ、そのことなんだけどね、｣





『あ！！！！！泥棒！？』





そうだ、この人、泥棒かもしれない！



ドラマでよく見る、変な棒で鍵かちゃかちゃして、鉢合わせちゃったんだ！！





『やっ！！！やめて！！！！』





｢ちょ、静かに！まじで！あ、こんばんは〜、ははっ、、｣

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