俺とアイツ黄緑×黄 (ページ2)

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アイツページ2

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珍しく早く起きたおれはいつもよりも早く楽屋に着いた。

流石に早く着きすぎたのか誰もいなかったけど数分後、ちねんが入ってきた。

「あれ、早いね。いつももうちょっと遅いのに。」

何て言われて

「今日は早く起きちゃったからさぁ。自分の車できた。」

そう言えば、

「じゃあ今日もご飯ね。」

と、普通でしょ？とも言わんばかりに言ってくる。

「はいよ。いつものとこね。」

なんて、了承して、普段の会話に戻ると

「はよーっす」

「おはよー！」

山田と圭人が入ってきた。

すると、山田はソファーに座るなりゲームをやりだして、それに便乗するようにちねんもそこに加わり、圭人は楽屋の一人がけのイスに座り、家から持ってきたであろう小説を眼鏡をかけて読み始めた。

暇になったおれは舞台の台本読みをすることにした。

そして数分後、

「っはよー」

と、いつもの時間にひかるが楽屋に入ってきた。

すると、ちねんと山田はひかるのとこに行き、ゲームの話をしだす。

圭人は顔を上げて挨拶をしただけ。

でもひかるはおれがいることに気づいていないのか、こっちを見ることはない。

すると、おれの視線を感じたのかふいにおれの方を向いたひかる。

いつもみたいにひかるがｺｸﾝと頷けば気づいてくれたんだと認識し、俺もｺｸﾝと頷く。

すると、一瞬ひかるの笑顔が緩み、俺だけに見せる顔になる。

でも、それは一瞬だけで、すぐに山田達と話をしだしてしまった。

ねぇ、ひかる。

気づいてる？

おれがひかるのこと一人の人間として見てしまっていることを。

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