【呪術廻戦】五条悟の最初の生徒 (ページ42)

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ビスク・ドールページ42

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名前side

七海「その人形はどこに？」

伊地知「結界を張った倉庫に入れてあります。」

名前『じゃあ、行きましょうか。』

私がそう言うと先輩達も足を進めた。

伊地知先輩の後をついて行き、一つの大きな建物にたどり着く。

名前『この中に？』

伊地知「はい。3つ目の部屋に。」

七海「では伊地知君は外で待っていてください。

反葉さん、行きますよ。」

名前『はい。』

七海先輩はいつものナタを持って中に入っていく。

私もボールペンを握りしめて先輩を追った。

通路を進んで3つ目部屋。

私が扉に手をかけて引く。

ギギギと錆び付いた鉄の音が響き薄暗い部屋に光が入った。

名前『うわぁ…………これはかなり……』

七海「………………」

結界内に並べられた五体の人形。

遠目からでも異様な空気感を放っている。

近くに寄って私は一体持ち上げた。

結界内だから当たり前だが呪力は一切感じない。

名前『綺麗なビスク・ドールですね。』

七海「えぇ、初めて見ました。」

ビスク・ドールとは、19世紀にヨーロッパのブルジョア階級の貴婦人・令嬢たちの間で流行した人形である。

国によって形は様々だが主にフランスやドイツで流通している。

本物であればオークションで数千万するものもあるとか。

名前『伊地知先輩が言ってたように、術者は傀儡使いで術式か何かを込めてこの人形に襲わせたんでしょうか？』

七海「そう考えるのが妥当でしょうね。

問題はその術者がどこにいるかです。」

名前『んー…………』

場所…………か……

そう思って私は人形の首をスポッと抜いた。