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五条side










焦りと苛立ちが募り始めた時、正面から足音とともに見慣れた呪力を感じた。











五条「名前……」










顔を上げるとやっぱり名前でほっとする。





けど、いつもと違う雰囲気に違和感を覚えた。









五条「名前…………?」







無言のまま、名前はフラフラとこっちに歩いて来る。




僕もそれを見て歩み寄った。













五条「ちょっと、僕何回も連絡して………




………………………………名前?」












廊下の窓から月の光が入って名前を照らす。










五条「ッ!」









名前の頬や髪、黒くてよく分からないけど制服には血がべっとり付いていた。







思わず1歩踏み出して名前に詰め寄って両肩を掴む。












五条「怪我したの?」








名前『…………………私のじゃ……ないです……』











掠れた名前の声で全て察した。






名前は単独の任務が多い。




だから呪術師が死んだ可能性は低い。







でも呪霊の血はこんな色をしていない。












………………多分、名前は敵対した呪詛師を殺したんだ。





これまでの報告で名前が呪詛師を討った記録はない。





つまり、初めて人を殺した。












僕の手が振動するくらい名前の肩が震えてる。




制服が濡れてるのを見ると、碌に傘もささずにここまで来たのだろう。





いや、返り血を落としたかったからか…………












そう考えていた時、急に名前の体が傾いて僕の方に倒れてきた。










五条「ちょッ」









咄嗟に腕を滑り込ませて支える。










五条「名前!?」










抱えた体は震えてるのと真逆に酷く熱かった。

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作者名:あおい | 作成日時:2021年2月25日 17時

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