プロローグ ページ1
.
『おかあさん、おとうさん。
どこいくの?』
彼女の父親がしゃがんで彼女と目線を合わせた。
「少し…出かけてくるよ」
『すこし…?』
「ちょっと、買い物にね…
だから、あなたはあの兄弟たちと待ってるのよ…?」
そばにいた母親が答える。
『…………やだ…』
「……A」
彼女は幼いながらも、嫌な予感がしていた。
『……やだ……やだよ…
…わたしもっ、つれていって…!』
母親は切なそうに目を瞑り、横に首を振る。
「っダメよ…
すぐに戻ってくるから、待ってなさい…?」
そう言って彼女をぎゅっと抱きしめた。
父親も大きな手を娘の小さな頭に乗せる。
.
そして、二人とも彼女から手を離し、背を向けた。
『…!
や、だめ!いかないで!』
手を伸ばした時にはもう遅かった。
彼女の両親は忍。
幼い彼女は追いつけるはずもなかった。
.
.
…
いくら待っても両親は戻って来なかった。
すぐに戻ってくると言ったのに…
.
彼女が五歳、天元が二歳になる年のその日…
彼女は"孤児"となった。
.
518人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
怜。(プロフ) - Ach1ch1さん» こちらこそありがとうございます! (2021年10月5日 13時) (レス) id: 0029dd2ea6 (このIDを非表示/違反報告)
Ach1ch1(プロフ) - ありがとうございます(^^) (2021年10月5日 8時) (レス) id: 7c41a08aa3 (このIDを非表示/違反報告)
Ach1ch1(プロフ) - 白い世界へのパスワードを教えていただきたいです。 (2021年10月4日 20時) (レス) id: 7c41a08aa3 (このIDを非表示/違反報告)
怜。(プロフ) - 有紀さん» 白い世界へのパスワードをお伝えしていたのですが、コメント欄にてそのパスワードが誰でも見れる状態が続いていたので、消させていただきました…!すみません!もし確認されていないようであれば、もう一度お伝えいただけると幸いです! (2021年9月21日 23時) (レス) id: 0029dd2ea6 (このIDを非表示/違反報告)
有紀(プロフ) - 初コメがこれで失礼いたします。白い世界のお話を読みたいのでパスワードを教えて欲しいです!よろしくお願いします! (2021年8月30日 19時) (レス) id: 6e9316e3b7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:怜。 | 作成日時:2020年6月26日 15時