並盛在住ですが黒曜生です 4【REBORN】

第159話『虫』 ページ10

……はぁ。
私のこと手のかかる小娘とか言ってるけど自分も大概だろうに。

変わらないなぁ、肝心なことは自分から言わないとこ。そんで自分は言わないくせに人に言わすんだからなおずるい。



「……そんなに呼ばなくたって私はここにいるから」



もしかして私が並中に行くとでも思ったの？と聞けば小さく頷く彼。

ほんとバカだ。
というか心外。こんな寂しがり屋なナッポー置いてのこのこ並中に行けるかっての。



「…最近構ってあげないから拗ねちゃったわけだ？泊まりに行ったのも4日前ぐらいだったし」

六「…うるさい」



悪態をつきつつも私から一向に手を離す気配のない骸。ほら、チャイム鳴ってるし。授業始まったんだけど。



六「………お前の周りには虫が多いんですよ」

「え、虫って虫！？嫌なんだけど！！え………………臭う……？(顔面蒼白)」



おい、その目はなんだ。
そういう意味ではありません、って…虫は虫でしょ！？どういうことだ！！！お風呂1日3回ぐらい入った方がいい！？

暴れる私から離れ、呆れた目で見てくる骸。痛いっす、その視線が。

再びため息をついた骸に腹が立ったので授業に戻ろうと立ち上がればパシッと掴まれる腕。



「…なに？」

六「……虫除けしてあげます」

「え、ぜひして！？それはして！！！」



スプレーでも持ってんの？？てかあるなら早く言って！！嫌じゃん！！虫が寄ってくる中学生って！！



骸の服をつかみ早くしろ、と揺らせば私の髪の毛を後ろへと流す。

じっとして目を瞑ってください、と彼の言うまま従う私。だって目とかに入ったら大変だし！



骸の冷えた手が私の首筋に当たるから声が出そうになる。つかくすぐったい。まじでベスターのしっぽで顔さわさわされるぐらいくすぐったい。元気かなぁ、ベスタ「……何考えてるんです？」

「まだかなぁって「嘘は怒りますよ」………嘘ですごめんなさい、ベスターのこと考えてました」

六「……ベスター？」

「…えぇーっと…ザンザスさん、の匣兵器…てか、まだ……〜っい"！！」








まだか、

と言おうとした最後の言葉は痛みで消えた。

…………え、何した？






今この人何した！？



六「…すいません、ついムカついて」

「…………っ…ムカついて…じゃなくない！？今、か、噛んだよね！？！？え、ええ、血出てない？？食いちぎられてない？？」

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