第160話『弱いと知ってて』 ページ11
なんで噛んだ張本人にこんな確認しないといけないのか分からないがそれぐらいテンパってる。いや、痛すぎた。
首筋がぶってやられた。
噛まれた跡を触れればきっちり歯型のようなでこぼこが。
あ〜涙出てきた、まじで痛い。
そして腹が立ってきた。
「虫除けは！？なんで私こんな痛い思いしないといけないの！！骸にも同じことするぞ！？」
と言えば少しだけ嬉しそうにどうぞ？と言ってくる骸。いや、Mか。噛まれたいってMなの？
痛い痛い、と言いまくる私に強くしすぎました、すいません、ともう一度謝ってくる。
いや、しないで？？？謝るならしないで？？？
六「…見せてください」
「いや！！もう嫌！！またやられたらたまったもんじゃない！！」
六「……A、」
「……っ」
………おいおい、その顔は卑怯なんじゃないの？？なんで君がそういう顔すんの？？？
しゅん、とした顔で下を向く骸。
……っあーーーーー！！！もう！！！！
その顔に弱いって知っててやってるのがずるい！！
噛まれた跡を覆っていた手をしぶしぶどかせば覗き込んでくる。
六「……赤くなってますね」
「誰のせいだ……っん…ちょ、はぁ！？」
平然とした態度で赤くなってるとか言うから誰のせいだと反論しようとすればぺろっとその跡を舐められた。
……い、いや、ちょっと、まじで待って…！
「…〜っ最近…！骸、おかしい…！！！」
途端に上がった私の体温。いや、だって、な、な舐めたよこの人…！！！？
六「舐めときゃ治るって言うじゃないですか」
「……なに、もう、やだ」
赤くなった顔を隠そうと手で覆う。
力が抜けへたっと教室に座り込めば同じ目線にしゃがむ骸。彼は私の方をニコニコと嬉しそうに見てる。
なんで笑ってんだこんにゃろう(怒)
六「A、いいですか？それが虫除けです」
「は？嘘でしょ？」
六「本当ですよ、だから隠しちゃだめですからね？」
「いやいやいや無理でしょ、こんな歯型…バカでしょ」
六「……隠したら虫寄ってくるけどいいんですか？」
「…………それは、………………やだ」
じゃあ髪の毛も結うか！？とヤケクソ気味に言えばそれはダメ、うなじを簡単に見せるな、というのでそのままの方向で。基準が謎だわ！！
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雪見大福(プロフ) - これからも無理せず頑張ってください！ (11月11日 10時) (
レス) @page47 id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - はじめまして！今日1から読み始め、XANXUSが大好きな私とても楽しく読ませて頂きました！これからも応援してます！！ (2020年3月13日 3時) (レス) id: 7abe842fbe (このIDを非表示/違反報告)
くうはく(プロフ) - さのさん» うそおおお(；；)嬉しすぎます…！最高なんてもったいなきお言葉…！亀更新ですが頑張りますので見捨てないでくださいね(殴) (2020年1月24日 16時) (レス) id: ed0491e176 (このIDを非表示/違反報告)
さの - あまりにも最高すぎて毎日ずっと読み返してます！！！こんな素敵すぎる作品をありがとうございます(´ ﾟωﾟ｀)！！！ほんとに大好きですありがとうございますめちゃめちゃ面白いしきゅんきゅんもするしとにかく最高です！ (2020年1月22日 2時) (レス) id: 550c2ffe1e (このIDを非表示/違反報告)
くうはく(プロフ) - zzzさん» そのように言っていただけて本当に嬉しいです(；；)初代さん…！！zzzさんのためにどうにか絡ましてみたいと思います！！(*´-`*) (2020年1月18日 13時) (レス) id: 698353e71b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くうはく | 作成日時：2019年12月25日 12時
