【怪物事変】七転八起とは言うけれどこれは難しい (ページ3)

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2話~弥太郎の野望~ ページ3

　

なにかの音がして畑の方に目線をやると

そこには2人の子供、少年と少女が土を耕しているようだった

ここら辺の子か？働き者なんだな

隠神「こんにちはー！お邪魔してまーす！」

「………………」ﾍﾟｺｯ

「……………」

隠神「ありゃ、働き者だねぇ…」

少年はお辞儀だけして、少女は完全に無視をして作業を続けた

少女の子、物珍しい髪色してっけど完全に我関せずだな……少し傷つく

というか二人とも目が赤い……それにこの土以外に臭ってくるいつも匂う嗅ぎ慣れた匂いは…

隠神「それとも人見知りなだけかな？

平日の昼間ですけど学校行かずに働いてるんですかね」

「…………詳しい話は宿に着いてからで……」

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ｻﾞﾌﾞﾝｯ

隠神「ふわ〜〜〜〜〜！！

事務所の経費で温泉最高！村は陰気臭いけど……来てよかった〜！」

夜になり宿の温泉、俺以外に止まってる人がいないからほぼ貸切の温泉に浸かり疲れ目の体を休ませる

体の節々に染みるわコレ……あーー

「失礼いたします！！」

隠神「ん？」

弥太郎「女将の息子の弥太郎と申します！滞在中のお給仕をつとめさせていただきます！」

隠神「やぁ、そうなの？ありがとう」

こりゃまたしっかりとした……流石宿屋の息子、アイツらも見習って欲しいもんだ

弥太郎「お背中お流しします！！」

隠神「あぁ、ちょっとまってて」

タオルを腰に巻き椅子に座れば早速取り掛かるやたろう？くん

ｺﾞｼｺﾞｼ

弥太郎「お客さん東京の人なんですよね？いいなぁ〜……

都会ってなんでもあるんでしょう？みんなおしゃれだし、ぼく将来は上京したいって思ってるんです」

隠神「へぇ、そうなの」

弥太郎「あっ母には内緒ですけどね、絶対継げって言われるしー」

この子思いのほかよく喋るな

隠神「あ、そういえばさあ……さっき女将さんに聞いたんたけど此処もう二人子供がいるんだってね」

弥太郎「あぁ、泥田坊と濡れ女の事ですね！」

隠神「どろたぼう？ぬれおんな？」