さん ページ3
...なんで家の鍵が開いてるの？
...なんで電気がついているの？
強盗か？
『誰ですか！？今なら何も言わずに帰してあげますよ！』
すると中からドタドタドタとこちらに近づく音が聞こえた
ひっ！？こ、殺される！？
扉が開く瞬間目を閉じると
「おかえり」
という低い、朝聞いた声が聞こえた
『は？グルちゃん？』
「飯、作っといたぞ」
た、確かに何だかいい匂いがする...
いやいやいやいや、意味わかんねーよ！まず、何でいるの！？鍵は！？どうやって住所特定したんじゃあああああああ！！！！
『グルちゃん？何故いるん？ってか鍵...』
質問攻めしてやろうとしたら、冷めるぞ、と言われ仕方なく...仕方なく！ご飯を食べた
『うまっ』
「せやろ」
『グルちゃん...リポD仲間だったろ』
「作るのがめんどくさいだけだ」
なんだと？裏切り者め。毎日作れこの野郎
久しぶりのまともな食事にガッつき、食後の1杯をグルちゃんと楽し...
あぶねー！！！丸め込まれるところだった！
『おい、グルちゃん。用件はなんや？まず鍵はどうした』
「鍵は針金」
『おい』
「お前の友達から借りた」
『...アイツ』
「要件は、一緒にHoiの実況動画あげよう。サカナ」
グルちゃんはそう言うとニッと笑った
え、グルちゃんと一緒に実況動画...
『え、やだwwwwwwww』
「なんで」
『我々だファンから抹殺されるやろ。まだ死にたくないんじゃー』
「有名になれるぞ」
『私は今に満足してんのー』
「昔は、俺を超えるって言ってたやろ」
『うわっ黒歴史』
実況を始めたばかりの時はどっちが人気になるか競ったりしてたけど、今じゃこんだけ差ができちゃったんか
「ええやろ、アイツらに紹介するって言ってもうたし」
『いやいや、コラボする必要ないやろ？』
「いや、する」
『しねーよ』
「やるって言うまで帰らん」
『じゃあ毎日ご飯を作ってくれますか』
「お、プロポーズか？」
『なわけな』
「毎日いたら生放送できんぞ？」
悪魔のような奴め！負けんぞ！わたしゃあ負けんぞ！
『通報すんぞ』
「出来るならやってみろや」
『なんでそんなにコラボしたいん？』
「え？面白いからやろ」
キョトンとそんなこと言われて、なんだかこっちが恥ずかしくなった
『とにかく、私は自分の命惜しいしヤダよ』
グルちゃんはうーんと悩んだ‘フリ’をして、ニャッと笑い
「しゃーない、明日も来るぞ」
そう言って帰って行った
...鍵変えよう
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作者名：口内炎いたすぎわろた | 作成日時：2017年10月29日 19時
