【ツイステ】全てを知り全てを知らない人魚の少女

13話~愛いか否かは~ ページ14

クロウリー「少々予定外のトラブルはありましたが、これにて入学式は閉会です





各寮長は新入生を連れて寮へ戻ってください



あぁ、すいませんがAさんはまだ残っていて下さい」







貴女「んげ……？！なんでまた私なんですかぁー…？」



アズール「……ではA、寮で待っていますからね」



貴女「そんなぁ……うぅ………眠いぃ………」







クロウリー「………ん？そういえばディアソムニア寮、寮長のドラコニアくんの姿が見えないようですが……」






あっ学園長やっとドラコニア先輩の不在に気づいたねぇ…




学園長のその言葉に他の寮長達も不在のことに気付いた








レオナ「アイツがいないのはいつもの事だろ？」





カリム「あれ？もしかして誰も式のこと伝えてないのか？」







ヴィル「そんなに言うならアンタが言ってやれば良いじゃない」





カリム「うーん、でも俺、アイツのことあんま知らないんだよなー」








学園長の口からドラコニアと名前が出た瞬間この場にいる新入生達が騒ぎ始めた



………まぁ、妥当な反応だよねぇ……









「………おお、やはり」






貴女「っ？！！」ｻﾞｯ









見知った声が突然私の耳元のすぐ近くで聞こえ直ぐに後退る







っ………この人…いっつも顔を合わせるたんびに私の弱点着いてくるし、やけに距離が近いから少し苦手……！！





そんな気持ちを知ってか知らずか、後退った私にまた近づいて私の髪をいじったり頬を触ったりしながら喋り続ける






「もしやと思って来てみたが、マレウスは来ておらなんだか




“また”式典の知らせが届いてなかったと見える」






貴女「っ……離れてくださいよ………！//」





「ククッ……愛いのう、愛いのう」








語尾に音符が着いたかのような声でっ……！！




頭撫でるな！頬をムニムニしないでくださいよぉ………！






アズール「申し訳ありません、決して仲間外れにした訳ではないんですよ」






弁解する暇あるなら助けてくださいアズール先輩っっ！！



………いや、でも……先輩に手を出すのも流石にあれか、アズール先輩ってば優等生って思われてるから






…………くそぅっ！！






リドル「どうも彼には声をかけづらいオーラがあるんだよね」






リドル先輩、それフォローになってないですよ……

14話~何歳なんだろう~→←12話~飼いたくない~

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す