【ツイステ】森のくまさん系のスカラビア寮生男子生徒 (ページ43)

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42話~俺はモノじゃない~ ページ43

俺はまず、モノ…じゃねぇ

貴方「少し、でも貴女の顔に泥を塗るような真似は出来ませんので…

寮の手伝いや学園の手伝いをし、姫様の顔がたちやすいように動き回っておりました

マーレス姫様、どうかお許し下さい…貴女のことを思っての行動です」

最後の言葉を少し声を低くして、兄ちゃん曰くふぇろもん？ダダ漏れ？らしい感じに出す

これをすると何時も少しだけ大人しくなってくれる

姫様《！！……し、しょうがないわね…その件についてはもう良いわよ！！

もう………ほ、本当に私の事嫌いになってないのよね？》

当たり前、勿論だろう？

…姫様には、悪いのはわかるが…元から好きでも無いのだから嫌いも何も無い

……と、思う

貴方「……はい、勿論でございます」

……やはりあまり喋りたくないな、友人以外とは

先程から凄く咳が出そうなのをこらえているんだ……

電話越しとはいえ、姫様の前で無礼に当たることをしない努力をしているのは褒めてもらいたいな

……誰か、褒めてくれないだろうか……

いや、誰も褒めてくれないだろうな……はぁ

姫様《そ、そう？ホントよね？ホントのホントなのよね？

あ、お父様に呼ばれたわ……それじゃあまた今度こそ電話貴方から頂戴ね？

バイバイ私のA、愛しているわ》

貴方「…………はい、俺も愛していますよ姫様

では」

このやり取りをする度に思うが、何が良くて好きでもない人に愛していると言わなければならないのだろう

せめて俺のファーストキスは意中の人に捧げたい

……無理だろうが

通話を即座に切り直ぐに内ポケットにスマホを戻す

跪いていた体勢を正して、今度こそきちんと椅子に座り直す

そして、俺は漸く皆が目を点にして視線をこちらに向けていたことに気付く

貴方「…………？」ｺﾃｯ

なんだ？……何か俺はおかしな事でもしたのだろうか……？

グリム「……A、今お前…」

エース「愛しているって……」

デュース「姫様って………」

ユウ「というより姫様くそ我儘…」

トレイ「そんな表情も出来るんだな…お前……」

貴方「？？」