【ツイステ】森のくまさん系のスカラビア寮生男子生徒 (ページ38)

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37話~中々に酷な選択肢~ ページ38

貴方side

ｺﾝｺﾝｯ

貴方「…………ファーレスです」

クロウリー「あぁ、来ましたね

どうぞ中へ」

ユウ達と少し作戦会議をして、言われた通りに学園長が居る部屋に来る

なんだ……？何故俺だけ呼び出されたんだ？

……確か手伝ってもらうとか言われたが、それが本題という訳では無いのだろう

だって、手伝いなら新入生の俺より先輩である程度慣れているはずのトレイ先輩に手伝わせた方が1番効率がいいに決まっている

クロウリー「急にすいませんね」

貴方「…………いえ」

中に入りドアの横に立ち後ろで腕を組み姿勢を正す

許可無く目上の人に近付くのは不躾で失礼だと教わった為だ

クロウリー「君は成績優秀で実に聡明で賢明です

今回君と私は彼らに決闘という選択肢を与えましたが

………結果はどうなるか、もう分かっているんでしょう？A君」

椅子から立ち上がり窓際に立って俺の方を振り向く学園長

ここの部屋は今灯りは点いておらず窓の外から差し込む太陽の日差しでしか部屋の構造を確認出来ない

窓際に立つ学園長にも当然日差しが当たるわけで、顔に丁度影が出来ていて俺からでは何を考えているのか全く分からないことになっている

オマケに言うのなら、表情も

……この質問には、なんて答えれば良いのだろう？

なんて答えれば失礼に当たらないんだ……？

……あぁ、こういう時に困るから普段から本を読んでちゃんとした会話術を練習しているのに

こういう時の会話術はまだ習得出来ていない…

…どうすればいいのだろうか………

クロウリー「？…………あぁ、上下関係無く答えて構いませんよ

これは第三者同士としての意見を求めているだけですので」

貴方「！…………っす」

やはり学園長殿は凄いお方だ、顰めっ面で何時も怒ってる様な顔らしい俺の表情で

考えてる事を分かってくれるのだから……見習わないと

貴方「…………普通に負ける…っすね」

む……やはり敬語は苦手だ

というか、俺の敬語……敬語になってるのか？

クロウリー「ですよねぇ

君も中々に酷ですよね

分かっていながら決闘という選択肢を態々闘争心の強い彼らに教えるのだから」

貴方「……………」