218話 ページ24
加州(02)「おい！これ解けよ！」
ドンッ
話が逸れて気が緩んだからか
一番外側に張っていた結界が、まるで水滴が落ちた水面の様に揺れた
そこを都合よく見逃すはずもない刀剣男士は、間髪入れずに拳を叩き込む
声を荒げた加州清光の顔は瞬く間に笑みを浮かべて、彼の仲間である御手杵の突きによって
遂にヒビが入ってしまった結界を見事に叩き割った
加州(02)「ほら、い〜ちぃぃ…」
彼の口がにやりと避けるのを見てしまい、血の気が引いた体と自分の頭を騙そうと、口からぽんぽん虚言が飛び出してしまう
怖くないとか、結界は壊せないとか、一個だけ破ったくらいで影響無いとか
全部嘘
ばりばりに怖いし、自分の気の緩み一つで自本丸の皆を危険に晒すことが分かってしまったし、一個破られたのも本当はかなりキツくて息が浅くなっていくのを嫌ってほど感じる
ピシッ
加州(02)「に〜いぃぃぃ！」
2枚目もすぐに破られた
最後の一枚もきっと長くは持たない
『ごめん、3枚目直ぐに破れそう。尼崎さん、こんのすけ連れて出口まで走ってください。結界張って援護します。…皆、戦えそう？』
陸奥守「任せちょけ！」
同田貫「そら来た、出番だ！」
尼崎「審神者様と皆様だけでは危険です！あれらは何をしでかすか分からない。見たでしょう？あれは簡単に人体の肉を抉りました。感じたでしょう？！一期一振からの殺気を！！」
こんのすけ「そうです主様！尼崎だけならまだしも私もとは！このこんのすけ、破壊される時は主様のお側に！」
『破壊とか言わんの！！皆は絶対折らせやんし破壊もさせやんから！こんのすけも大事の子なんやよ？！お願いやから安全な場所に移動して！』
こんのすけ「嫌です！！」
『即答！！』
そうこうしているうちに3枚目にヒビが入る
皆は戦闘態勢に入り、私は相手側の刀剣男士の肩越しに政府役人が正気を取り戻して立ち上がったのを確認すると、嫌だと言って聞かないこんのすけにあるお願いをした
『じゃあ分かった、尼崎さんを出口まで誘導してほしい。そしたら戻ってきていいから。いける？』
こんのすけ「お任せください！！」
すっかり機嫌を良くしたこんのすけは尼崎さんを急かしながら出口に押し寄せる審神者達に向かって走る
私はそんな2人を結界で守りながら小さくなる姿を目に焼き付けた
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ネコマタさんのちょびひげ(プロフ) - わたしは更新、いつでも待ってます! (2021年5月16日 10時) (
レス) id: d3a88c7d37 (このIDを非表示/違反報告)
ネコマタさんのちょびひげ(プロフ) - 名無しさんさん» はい、これからも楽しんで読ませていただきます!!名無しさんは社会人と聞きました。どうか自分のお体をご尊重してください (2021年5月16日 10時) (レス) id: d3a88c7d37 (このIDを非表示/違反報告)
名無しさん(プロフ) - ネコマタさんのちょびひげさん» コメントありがとうございます。嬉しい内容にやると決意できて良かった、また書きたいと思って良かったと思います。私の作品を読んでくれてありがとうございます！これからも楽しんでいただけたらなぁと思います！ (2021年5月15日 20時) (レス) id: abe0f1ab0e (このIDを非表示/違反報告)
ネコマタさんのちょびひげ(プロフ) - こんばんわ。この作品が続いてくれると知って、とても嬉しいです!!どうか名無しさんのペースで更新してもらえれば。また続きが読める事に感謝します。ありがとうございます!! (2021年5月14日 21時) (レス) id: d3a88c7d37 (このIDを非表示/違反報告)
名無しさん(プロフ) - 雪さん» コメントありがとうございます！好きと言ってもらえるのはとても嬉しいです！絡み前向きに検討させていただきますね！ (2021年5月6日 13時) (レス) id: abe0f1ab0e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名無しさん | 作成日時：2020年1月9日 1時
