215話 ページ21
審神者は痛みから意識が飛んだのか
目を薄く開いたまま黙り込んでいる
そんな彼の姿は駆け付けた救護班の役人達によって隠されて
加州(02)「最悪ー。イライラしてブーツ汚しちゃったし。」
石切丸(02)「帰ったら清めてあげようね。彼の霊力が付いているだろうし…」
加州(02)「ありがと、助かる」
意識のない審神者より、自分のブーツが汚れた事に対して愚痴を吐く加州清光と
そんな彼を宥める石切丸にも審神者を心配する様子が一切無くて
同田貫(02)「にしてもよ、向こうの部隊強かったな」
御手杵(02)「久々に本気出せたな！」
一期(02)「ええ、憎いほど。思わず呪詛を飛ばして殺したくなってしまいましたよ」
理不尽な理由で殺されかけた事、審神者を全く気にする様子のない飄々とした態度にふつふつと怒りが湧いてくる
最近立て続けに起こる事件とか事故とか思い返してなんで自分のとこばっかりって、怖い気持ちに苛立ちが勝ってしまって
そんな風に感情が爆発しそうになっていると拘束されている向こうの六振りがぐるりと顔を向けてこっちを見る気配が伝わって来た
咄嗟に顔を背けると、こんのすけを肩に乗せた伽羅ちゃんが私の頭の後ろに手を回して引き寄せてくれて
伽羅ちゃんのインナーとして来ている白Tが視界いっぱいに広がった事で安心して体の力が抜けていく。
燭台切(02)「あれ？向こうの伽羅ちゃん、すごく馴れ合っているね？」
鶴丸(02)「おお本当だ。こっちの伽羅坊が見たらあいつ顔を歪めるんじゃないか？！」
燭台切(02)「確かに！ああ、でも、欲しいなぁ彼」
鶴丸(02)「連れ帰るか？」
…なんておぞましい会話が聞こえてくれば
しっかりと思考が働く前に思わず強めの結界を張ってしまった
伽羅「A？」
伽羅ちゃんから離れて、今度は彼がしてくれたように伽羅ちゃんの頭を胸に引き寄せて抱き抱えると、
怒りのままに相手を睨んだ
途端に顔を引きつらせた向こうの鶴丸国永と燭台切光忠が口から泡を吹いて倒れた。その体はビクビクと小さく震えて痙攣している。
『何ボサッと見てるんですか。早く連れて行ってください。皆に危害が加わる前に。』
なんで自分って対ブラック本丸試験用審神者の一番最初の登録者やのにチートじゃないんやろうってずっと思っとったけど
心の底から怒っとる時に出せる力って強いって今起こったこと見て思った。
チートじゃなくてもみんな守る為ならいくらでも霊力使ってやる
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ネコマタさんのちょびひげ(プロフ) - わたしは更新、いつでも待ってます! (2021年5月16日 10時) (
レス) id: d3a88c7d37 (このIDを非表示/違反報告)
ネコマタさんのちょびひげ(プロフ) - 名無しさんさん» はい、これからも楽しんで読ませていただきます!!名無しさんは社会人と聞きました。どうか自分のお体をご尊重してください (2021年5月16日 10時) (レス) id: d3a88c7d37 (このIDを非表示/違反報告)
名無しさん(プロフ) - ネコマタさんのちょびひげさん» コメントありがとうございます。嬉しい内容にやると決意できて良かった、また書きたいと思って良かったと思います。私の作品を読んでくれてありがとうございます！これからも楽しんでいただけたらなぁと思います！ (2021年5月15日 20時) (レス) id: abe0f1ab0e (このIDを非表示/違反報告)
ネコマタさんのちょびひげ(プロフ) - こんばんわ。この作品が続いてくれると知って、とても嬉しいです!!どうか名無しさんのペースで更新してもらえれば。また続きが読める事に感謝します。ありがとうございます!! (2021年5月14日 21時) (レス) id: d3a88c7d37 (このIDを非表示/違反報告)
名無しさん(プロフ) - 雪さん» コメントありがとうございます！好きと言ってもらえるのはとても嬉しいです！絡み前向きに検討させていただきますね！ (2021年5月6日 13時) (レス) id: abe0f1ab0e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名無しさん | 作成日時：2020年1月9日 1時
