117話 ページ39
数学は85点で学年11位。
総合はまさかの2桁。
E組内での順位もガタ落ちしたカルマ。
『A組は今回覇前回より勉強に力を入れたみたいだし。
テストの難易度はすごい上がってた。
怠け者がついていけるわけないよねぇ。』
カルマの後ろに立った私は横からカルマの顔を私は覗きこむ。
目があった瞬間、殺気を含んだ目で睨まれたけどそれはすぐに逸らされた。
彼女にその目を向ける彼氏ってどうなのよ。
別に気にしてないけども。
私はカルマの両頬を抑えて逸らされた顔を無理やり私の方に向かせる。
また少し嫌そうな顔をしたカルマに言ってやった。
『恥っずかしいよねぇ。
"余裕で勝つ俺かっこいい"って思ってたでしょ?』
「…っ!」
一瞬で赤くなる頬。
あっちへこっちへと泳ぐ目。
その表情、行動全てが"図星ですよ"って言ってるようなものなのに今のカルマにはその判断もできない。
『学年1位を取った人は殺せんせーの触手を破壊する権利を得る。
学年1位を取った数でA組と勝負する。
今回のカルマは暗殺においても、A組との賭けにおいてもなんの戦力にもならなかったね?
私より点数低かったし。
なーんのやくにも立たなかったカルマは…ただの人だよ?』
そこまで言うとカルマは私の事を振り払って校舎の方に歩いて行った。
少し苛つきながら戻っていくカルマを見ていると後ろから人の気配がする。
振り返ってみると心配そうな顔をした烏間先生が立っていた。
「秋野、いいのか?
おまえの彼氏だろ。
『…うん、彼氏だよ。
でも、だからこそ、なんだよね。』
「…」
『カルマはさぁ、何でも私より優れてるって思ってるんだよね。
本気でやんなくても私なんかには勝てるから。』
喧嘩も
勉強も。
実際、前回の中間テストも私の負けだった。
中学1年、2年のテストでも一度もカルマに勝ったことはない。
『だから今回、その私に負けて悔しがって欲しいなって。』
私は本気のカルマと勉強で勝負したいんだよ。
笑顔でそういった私に烏間先生は何も言わず、ただ優しく撫でてくれた。
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迷い猫 - " 気の枝" じゃなくて" 木の枝"ですヨ (2021年8月26日 15時) (レス) id: 0f483562a2 (このIDを非表示/違反報告)
怜 - 偽名さん» わかる (2021年8月16日 15時) (レス) id: 99ce1d82a1 (このIDを非表示/違反報告)
偽名 - 何度も見返してるけど、何度見ても『俺の女に手を出すな』好き。 (2020年5月6日 21時) (レス) id: 60ccd0f591 (このIDを非表示/違反報告)
ともか(プロフ) - 細かいのですが英語の瀬尾くんの順位は上に3人いるので4位ではないでしょうか…?細かくてすみません!!このお話はとても面白くて大好きです!!これからも続編楽しみにしています!! (2019年2月6日 17時) (レス) id: 1b1bc6c95d (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - 祝100話ですね!これからも頑張ってください!たのしみにしているので、更新頑張ってください! (2018年2月23日 1時) (レス) id: abbcc731c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:藍緒(アオ) | 作成日時:2017年12月10日 10時