【赤羽業】似たものカップル3【暗殺教室】

83話 ページ4

結果を言うと。



E組の負け。





でも、バスケ初心者にしては上出来だったと思う。




暗殺の経験を活かして上手くバスケ部を翻弄できたし。





そのかいもあって互いの点数の差はあまり大きくなかった。




暗殺も捨てたもんじゃない。








試合終了後の挨拶を終えた私達はすぐに外に出た。




外では男子が野球の試合をやっている。





まだ始まったばっかだけど…進展はあるかな？





E組男子が集まっている場所を見つけ私はそこに向かうとスコアボードを見た。





『え、野球部相手に点取ってるじゃん。』




「ほんとだ！すごい！」






目の前にあるスコアボードにはE組の欄に3点と記されていた。




1回表は点が取れても1点で交代かなって思ってたからかなり驚いてる。




男子は練習してたからな…



チームが決まった日からずっと。





私達の喜ぶ姿を見た男子数名が気まずそうな表情を浮かべる。



どうしたのか聞いてみると
「1回表からラスボスが登場ってわけ。」
と言って野球部のベンチを指差した。




そこにいたのはE組組の殆どの人が苦手な人。







椚ヶ丘中学校の理事長にしてE組制度を作った張本人

浅野學峯(あさのがくほう)






まあ、彼が出てくることは私達も想定内。




E組が勝ったら理事長の教育理念が崩れる。



そうしない為にはどんな手を使ってもE組を陥れるだろうね。




それが浅野學峯だ。

それでもこんな早く来るとは思わなかったけど。





【えー、今入った情報によりますと、野球部顧問の寺井先生は試合前から重病で…

野球部員も先生が心配で野球ところじゃなかったの事。

それを見かねた理事長先生が急遽指揮を執(と)られるそうです！】







放送部員かだれかのアナウンスが響き渡る。




放送を聞いたE組以外の生徒が感性の声を上げた。






『…嘘ばっかり。』






そう呟いた私の声は誰にも聞こえない。

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