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96話 ページ17

「それ以上…生徒達に手荒くするな。

暴れたいなら俺が相手を務めてやる。」





烏間先生は鷹岡の手を片手で掴むとぐっと力を込めた。




鷹岡は掴まれている手を見て焦ったような表情を浮かる。




けれどすぐに無表情に戻ると烏間先生の手を振り払って言い分を述べた。





一瞬だけ見えた鷹岡の口元の緩みは気のせい…だよね?







「言ったろ、烏間。

これは暴力じゃない。

教育なんだ。


だから暴力でお前とやり合う気は無い。

対決(やる)なら悪魔で教師としてだ。」






胸ポケットに手を入れてそこから対先生ナイフを取り出す。




刃先を手で軽く弄ぶと烏間先生にそのナイフを向けた。





「お前らもまだ俺を認めてないだろう。

父ちゃんもこのままじゃ不本意だ。

そこでこのナイフで決めるんだ!」





「…ナイフ?」





「烏間、お前が育てたこいつらの中でイチオシの生徒を1人選べ。

そいつが俺と闘い一度でもナイフを当てられたら…

お前の教育は俺より優れていたのだと認めよう。

その時はお前に訓練を全部任せて出てってやる!

男に二言はない!」







鷹岡はナイフを持っていない手でドンと自分の胸を叩く。




皆はその言葉に安堵の表情を浮かべたけれど私は1人眉間にシワを寄せていた。





何だろう…あいつ異様な自信の高さ。




さっきの微笑みといい、どこか胸騒ぎがする。





まだ策があるってこと?





「ただし…もちろん俺が勝てばその後は一切口出しはさせない。」





そう言って鷹岡は近くにおいてあった自分の鞄の中を漁り始める。





暫くして鞄から取り出したものを見て私は目を見開いた。





鷹岡が手に持っていたもの…


それは長さが30cmほどの銀色のナイフ。





「殺す相手が人間(オレ)なんだ。

使う刃物も本物じゃなくちゃなァ…」






ナイフのギザギザしている背を舐めながらぐるりと生徒を見渡す鷹岡。



一通り見渡すと再び刃先を烏間先生に向けながら不気味な笑みを浮かべた。

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設定タグ:赤羽カルマ , 赤羽業 , 暗殺教室   
作品ジャンル:恋愛
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迷い猫 - " 気の枝" じゃなくて" 木の枝"ですヨ (2021年8月26日 15時) (レス) id: 0f483562a2 (このIDを非表示/違反報告)
- 偽名さん» わかる (2021年8月16日 15時) (レス) id: 99ce1d82a1 (このIDを非表示/違反報告)
偽名 - 何度も見返してるけど、何度見ても『俺の女に手を出すな』好き。 (2020年5月6日 21時) (レス) id: 60ccd0f591 (このIDを非表示/違反報告)
ともか(プロフ) - 細かいのですが英語の瀬尾くんの順位は上に3人いるので4位ではないでしょうか…?細かくてすみません!!このお話はとても面白くて大好きです!!これからも続編楽しみにしています!! (2019年2月6日 17時) (レス) id: 1b1bc6c95d (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 祝100話ですね!これからも頑張ってください!たのしみにしているので、更新頑張ってください! (2018年2月23日 1時) (レス) id: abbcc731c5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:藍緒(アオ) | 作成日時:2017年12月10日 10時

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