第70話 ページ5
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────職場体験当日
1-Aは駅で集合し、それぞれ大きな荷物を背負う。
公共の場なので雄英の一年Ａ組と言われればそれはそれは目立ち、通りすがりの人々は彼らをチラチラと見ていた。
相澤「全員コスチューム持ったな。
本来なら公共の場じゃ着用禁止の身だ。
落としたりするなよ」
芦戸「はーい！」
相澤「伸ばすな “はい” だ芦戸。
呉々も、体験先のヒーローに失礼の無いように。
じゃあ行け」
解散との事で調月は轟を見る。
二人とも行く先は同じエンデヴァー事務所だ。
電車に乗り込み二人は無言でそこに向かう。
気まずい無言ではない。
轟は少なからず飯田の事を心配していた。
電話から降りてエンデヴァー事務所までの行き道。
A『飯田。兄がヒーロー殺しにやられたと聞いた』
轟「ああ」
A『そして彼の職場体験先は保須。
⋯⋯不穏だね』
調月の言葉に再度頷く轟。
“ヒーロー殺し” 。
これまでに17名のヒーローを殺害。
23名のヒーローを再起不能にした極悪ヴィラン。
その再起不能の内一人が飯田の兄がインゲニウム。
轟「───着いたぞ」
A『大きい』
上を見上げれば天井は遥か上。
轟は「無駄にデカいだけだ」と言い事務所に入る。
カウンターの人に話を入れつつ向かった先はエンデヴァーの居る場所。
そこの扉を開ければエンデヴァーがいつもの通り顰めっ面で居た。
エンデヴァー「待っていたぞ、焦凍。調月さん。
いや、君のヒーロー名は “A” だったな。
焦凍、漸く覇道を進む気になったか」
轟「アンタが作った道を進む気はねえ。
俺は俺の道を進む」
エンデヴァー「フン！まあいい。
お前達も準備しろ、出掛けるぞ。
───ヒーローというものを見せてやる」
轟は調月と視線を合わせ、コスチュームに着替えに行くことを伝える。
調月はチラリとエンデヴァーを見た。
私念で動くエンデヴァーにオールマイトと同じような魅力を感じなかった。
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作者名：バイト行きたくない星人 | 作成日時：2021年10月13日 23時
