呪言 (ページ4) - 小説/夢小説

今日:10 hit、昨日:50 hit、合計:114,816 hit

第69話ページ4

・

授業も終わりに近付いた頃。

未だ寝ている相澤には目もくれずミッドナイトはそのまま仕切る。

ミッドナイト「思ったよりずっとスムーズに進んでるじゃない！残ってるのは再考の爆豪君と⋯⋯。
飯田君、そして緑谷君ね！」

その後飯田も名前を、緑谷は “デク” を。

ただ爆豪だけはいくら立ってもヒーロー名を決めることは出来なかった。

相澤「───さて、全員のヒーロー名も決まった所で話を職場体験に戻す。
期間は一週間、肝心の職場だが指名のあった者は個別にリストを渡すからその中から自分で選択しろ。
指名の無かった者は予めこちらからオファーした。全国の受け入れ可の事務所40件。
この中から選んでもらう。
夫々、活動地域や得意なジャンルが異なる」

そこですかさずミッドナイトが助言。

例えば13号なら戦闘ではなく人命救助等中心。

調月は13号を思い出した。

彼女の中でも13号は良いお小言を伝えてくれて良いヒーローだという認識だ。

相澤「よく考えて選べよ」

「「はい！」」

調月は相澤に配られた指名を見た。

名だたる有名なプロヒーローからの指名も幾つかある。

中でも目立つのは⋯⋯。

轟「お前もそこに行くのか？」

A『 “お前も” ？轟は嫌いでしょ、ここ』

轟が指さした先は “エンデヴァー事務所” 。

どうやら轟は行くらしいし、調月は⋯⋯。

自分の個性に足りない所が分からない。

⋯⋯というか究極的にきっと勇気が足りない。

コントロール仕切るという勇気。

ただそれにおいて轟は完璧だ。

幼い頃からのエンデヴァーの特訓があったと聞いた。

⋯⋯行く、か。

A『⋯うん、私もエンデヴァー事務所に行く』

轟「一緒だな」

また柔らかく笑う轟を見て思う。

先日母親と久しぶりに会ったと言っていた。

轟は調月と轟の母が似ていると言う。

だから私にもこんな笑顔を見せるのだろうか。

母親⋯。

羨ましいな。