15話 ページ17
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私が砂浜についた頃には創と狛枝君以外揃っていた。
遅く来たからか、クソ御曹司に睨まれたが知らないふりして、一番安全な七海さんの隣に行った。
何で七海さんが一番安全なの?って、そりゃ、ずっとゲームしてるし、ゲームしてなければ寝てるし、それ以外やってるところ見たことないから安全かなって思ったんだよ。
…色々な意味で。
それに、不思議と七海さんには『何があっても守らないと』って思ったんだよね。
なんでだろう?
人を信じないって決めたくせにね。
会って間もないのに…
そんなくだらないこと考えているとクソ御曹司の声が聞こえた。
十神「お前達が最後だぞ。何をチンタラしているんだ…!」
狛枝「…ごめんね。待たせちゃって。」
十神「まぁ、いいだろう…
それより、あのウサミが現れるまでがチャンスだ。
俺達だけで話し合いをしておくぞ。」
それ、意味ないと思うのは私だけなのかな?
島中、色んなところにカメラが設置されてるんだから、行動も分かるし、多分だけど話してる内容も聞こえるようになってると思うから、何やってもウサミには聞こえると思うんだが…
って思っても口には出さないんだけどね。
西園寺「きゃはは!お話しよー!」
十神「では、感想を聞かせろ。
お前達が一通り島を見て回った感想だ。」
辺古山「そういえば…中央の島に、封鎖られている橋がいくつかあったな。
私はあれが気になったぞ…」
あ、確かに…あれは気になるかも。
澪田「あれは、みんなが迷子にならない為らしいっす!
伊吹が無理矢理渡ろうとしたら、あのウサギがそう言ってきたんでマジっすよ!」
それだけの理由で…?
電子生徒手帳あるから大丈夫だと思うんだけど…
辺古山「迷子にならない為…?そんなに広いのか…この島は?」
左右田「でも、総合的に見るとふつーに良い島じゃね?なんかリゾート地って感じでさ!
や、リゾート地とか行った事ねーけどな…」
行ったことないなら言うなよ…
西園寺「あのね、あのね!おっきい牧場があったよねー!」
罪木「あのぅ…広いスーパーもありましたよ…
食べ物とか生活必需品が一通り揃っていた印象ですぅ。」
小泉「ホテルも凄い立派だったよね。あそこに泊まれるなら、かなり助かるんだけど…」
「ホテルと言うか、一人一人コテージがあったからそこ使った方がいいよね?」
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作者名:雪猫 | 作成日時:2017年8月26日 5時