とっかえっこ。- 3 -【Fischer's】【シルクロード】

88 ページ21

〜 you side 〜

…着いちゃったよ。

うわぁぁあ…どうしよ、家出た時は頑張れると思ってたけど実際に学校行ってみたらめっちゃ緊張しちゃう……

深呼吸して…ドアに手をかける。

そして一気に開ける！！

「お、はよう！！」

…声裏返っちゃったよおおおお 泣

シルク「…その声なんだお前笑」

マサイ「ふふっ笑 おはよ、Aちゃん」

「…あれ？」

教室に入ると、マサイくんとその前の席に後ろ向きに座ってるシルクがいた。

向き合って楽しそうに話してる。

え、めっちゃ仲いいじゃん。

仲間に入れてくれ((

シルク「座んねぇの？いつまで突っ立ってんだよ」

マサイ「シルクもそうだったろ」

シルク「うっせ笑」

…ええええええ、なんか心配して損した！笑

「…あー、もう！！ばか！！ばかシルク！」

シルク「はぁ?!なんでだよ！！」

「うるさい！笑」

シルク「はぁー?!」

マサイ「はははっ笑」

…きっとシルクからマサイくんに何か言ったんだろうなーと思う。

ありがとね、シルク。勇気出して頑張ってくれたんだよね。

私ちゃんと分かってるから。シルクが優しくて友達想いだってこと。

「…ありがと。」

シルク「ん？なんて？」

「んーん、なんでもなーい」

曖昧な表情してやがる笑

マサイ「あ、そういえばさ、遊園地行かね？」

思いついたように言うマサイくん。

「遊園地？」

シルク「おー、いんじゃね？」

マサイ「佐島さんとさ、4人で行きたいねって話してたの今思い出した。」

なるほど、ゆきと計画してたのかな？

ゆき「おはよう、」

お、ナイスタイミング！

「おはよ、ゆき」

シルク「はよー」

マサイ「おはよ。あのさ、この前話した遊園地の話してたんだけど…」

ゆき「あ、そうなんだ。行きたいよね、遊園地！」

…なんかゆき元気ない、？無理してる感じする…

シルク「でもなー、俺行けるか分かんねぇんだよ」

「なんでー？」

シルク「部活。行くんだったら3年なってからかな、今はちょっと無理っぽい。」

ゆき「そっかー…」

マサイ「了解。じゃあ取り敢えず計画立てとこうか？佐島さんと俺で。」

「じゃあお願いしてもいい？」

ゆき「ぇ…いいの？私で…」

マサイ「…？ うん。もし嫌だったら俺1人でやるけど…」

ゆき「あ、ううん！全然嫌じゃないから大丈夫！」

…今日のゆき、なんかおかしい…？

ちょっと顔赤いし、元気ない気が…

……気のせい、かな…？

89→←87

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す