文句は眼鏡をとってから (ページ30)

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＿＿＿紗凪side

「なんなん、あいつら。」

私の後ろでボソリと愚痴をこぼす廉。

まぁそうなるよね。

「悔しいなら勝つしかないね。」

玄樹がそう言うと頷く５人。

気合いを入れ直した６人はコートに入る。

まずは流星を抜いた５人。

廉と玄樹がボールを運んで

臨か優太に渡してシュート。

もしそれが落ちたら紫耀がリバウンドシュート。

…難しいことは分かってる。

でもこの方法が一番自由に動ける。

…ピーーー

笛の音を開始合図にして試合が始まる。

「お願いします！」

両チームの力強い挨拶から試合が始まっている。

ジャンプボールは望。

これが取れれば…。

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現在の点差は４点差で負けている。

…５人も…そろそろ限界が来てるみたいで…

残り時間はあと３０秒。

やばい…勝てなかったら…。

残り２０秒で優太がシュートを決める。

あと２点だ！

残り５秒で廉がボールを持つ。

「廉、ファイトーー！」

…シュッ

廉の放ったボールは綺麗な子を描いて

リングの中に収まる。

『うぉぉぉぉぉぉおおお！！』

あの桜坂に勝ったからか

客席も大きく盛り上がる。

「よかったね！みんな！」

「よっしゃぁぁ！」

試合の帰り道優太がそんな声をあげるから

みんなまたテンションがあがる。

「も～近所迷惑。」

なんて玄樹も言ってるけど

実は嬉しそうに笑ってたりする。

今日は勝ててよかったね。