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___紗凪side



…トントン


ドアが ノックされた音があって


その直後 ドアが開いて 数人の生徒が顔を出す。


「あ?なんか用?」


目つきの悪い紫耀が 生徒を軽く睨む。


「…あ、はひ!き、昨日の方は…?」


明らかに怯えた表情の男子生徒が


こちらを見ながら聞いてくる。


「知るわけないじゃん。

そもそも昨日のって何?誰?


僕達に 関係ない事 聞かれても困る。

今すぐドアノブ洗って

出てってくれる?


汚い手で 僕のモノに 触らないで。」


完全に 冷めたような目で


生徒の握っている ドアノブを見る。


「す、すいません!!」


…玄樹って外では こんな感じなんだ。


初めて 本領発揮シーン見たかも。


「で、他に何用?」


極力単語を少なくして


質問をしてから 睨みあげた優太に


恐怖がいっぱいになってか


逃げ出してしまう 男子生徒達。


「またお待ちしてまーす。」


廉が背伸びをして ソファから立ち上がると


ずれてきていた 眼鏡をかけ直して


開けっ放しのドアを閉める。


「6人ってなんか…面白いね。」


口元に手を当てて そう笑うと


キョトンとした目で 6人が見つめてくる。


「面白い?」


先ほどまで あんなにも


男子生徒を 怖がらせていた優太が


気の抜けた声を出す。


「いや〜、具体的なものはないんだけど

知れば知るほど 興味深くなるって言うか。」


表現しづらい感情を


自分の持つ 最大の語彙力を使って 説明する。


「おー、何と無く分かる。」


あまり話さない流星が ふとそう言った。


流星に共感されると


なんか 達成感ありますね。

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作者名:カルデラ | 作成日時:2017年12月11日 14時

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