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＿＿＿紗凪side
学校の授業の間、ずっと部活について考えていた。
…どうしたもんかなー。
バスケは好きみたいだし。
あ、でもみんなのバスケしてるとこ
見たことないな。永瀬さん以外だけど。
「お疲れ様でーす。」
なんて言って 部室のドアを開けると
もうすでに全員揃っていた。
「みなさん、もう揃ってらっしゃったんですね。」
なんて声をかけると
岩橋さんが反応してくれる。
「あ、お疲れ！あのね、みんなで
考えた事が あるんだけど…いいかな？」
「え？…はい。」
岩橋さんに言われた通り
ソファに座って みんなの考えを聞く。
「１つ目が、僕達で
普通に 部活をしてみようって話。
２つ目が僕達の呼び方の話。」
「普通に部活なんて…して大丈夫ですか？」
「一回やってみてからやないと
改善策も見つからへんやろ。」
牛乳瓶底の眼鏡をかけたまま
私の発言に 返してくる。
「その眼鏡したまま言われても
あんまり発言性 無いです。」
そう言うと 少し驚いたように
眼鏡を外した永瀬さん。
「そんなん言われたん初めてやわ。」
でしょーね。
だって言う人いなさそうだもん。
「それで…名前って？」
岩橋さんの方に向き直って聞き直す。
「あ、そうそう！僕達の事は
呼び捨てにして欲しいの。
あ、もちろん 敬語も無し。
呼んでくれないと マネージャーは…。」
呼び捨て…呼び捨て…
よびすて！？ 名前で呼ぶのもおこがましいのに！？
その上 呼ばないと… みたいなのあるし！
「俺は廉でええよ。」
「俺、紫耀がいい！」
「僕は玄樹で問題ないよ。」
「優太って呼んでくれれば嬉しい。」
「望とか のんちゃんとか？」
「りゅーせー。」
順に言っていった自由人達。
なんか 先輩って ちょっと圧あるね。
仕方ない…呼ばせてもらうか。
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作者名：カルデラ | 作成日時：2017年12月11日 14時
