きみとぼくにラブソングはいらない！season.2《nrs》

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まふ「そういえばユリハちゃんってライブ２回目だよね？にしてはかなり堂々としてたしすごく楽しそうに歌うから、昔っから歌関係に携わってたのかなとか思っちゃったよ」

『あはは、多分神経が図太いんですよねえ』



それぞれが近い席の人達と話し始めた時、まふくんがこちらに身を乗り出して話しかける。

相変わらず顔が綺麗なこと…。



そらる「そこはなるせと同じなんだ。さすが幼馴染」

なるせ「え？今そらるさん俺の悪口言いましたあ？」

そらる「今お前あらきと話してただろ、」

なるせ「地獄耳なんでえ、俺！」



どうやらもうなるせは結構キてるらしい。

なるせのグラスに目をやると、黄金色の液体はまだ半分残っている。

エンジンのかかるあまりの速さに思わず台パンしそうになる衝動を抑えた。



『なるせ、酔ってるしょ』

なるせ「ん、酔ってらい」

『呂律回ってないやん』

なるせ「超元気めちゃくちゃ元気」

あらき「まあまず、打ち上げのこの時間までなるせさんが居ること自体かなり珍しいっすもんね」



あらきさんの言う通り、なるせは打ち上げにはほとんど参加せずにホテルに帰るという引きこもりぶりなのだが(前回のXYZツアーではほとんど帰宅してた)、今回は本当に珍しくここにいるし、なんならお酒飲んでるし。



un:c「雰囲気酔いやない？ここにいたら酒飲まんでも楽しくなってくるもん」

めい「にしてもなるせ酒弱！」

なるせ「めい、ユリハから離れて、」

『ちょっと、』



めいちゃんさんがなるせの方に話しかけると、必然的に私と距離が近くなるから、それになるせは気づいたのか、先程のように私の事を引き寄せて強制的にめいちゃんさんから遠ざけた。

ふわ、となるせの匂いと酒の匂いが混ざって、私まで酔いそうになる。



そらる「ホテルに一緒に連れて帰ったら？飲み足りなければそこで飲めばいいし、ユリハちゃんからもう離れないでしょ」

『う、』

あらき「うーんそうっすね、みんな直に帰るんで、それまでの辛抱、ユリハちゃん頑張れ」



私はそこにいるみんなに促されて断れるはずもなく、なるせを連れてホテルに帰ることに。

私だってみんなと飲みたかったよ〜。

みんな早く帰ってきて〜…！





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