笑柱 . 弐章【鬼滅の刃】

伍拾弐 ページ3

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『 ... すみません 、煉獄さん

炭治郎を休ませていただいてよろしいですか 』


｢ ！？ あぁ 、 ｣





炭治郎を抱えて煉獄さんの部屋へと戻ると

心配そうな二人の目が私を捕らえた



炭治郎を寝かせて部屋から出ようとすると 、煉獄さんに腕を掴まれた





｢ 父がすまない ｣


『 いいえ 、師範から散々お世話になったと聞いていますから 。私もしっかり一度話をしなければなりません 』





煉獄さんは千寿郎に炭治郎を見ているように言うと

槇寿郎さんの部屋へ行き 、布団へと寝せてくれた



悲しいような 、複雑な顔だった





『 ... 煉獄さん 、 』


｢ ！？ ｣





両手を、頬に添えて親指で口角を上げる





『 千寿郎が心配します 』


｢ うむ 、そうだな ... 感謝するA ｣


『 それに ... 』





煉獄さんは笑顔がとてもお似合いですから

そう笑えば 、煉獄さんは目を逸らして恥ずかしそうにしてしまった





｢ ... そういった顔は 、簡単に見せるものではない ｣


『 ... そういった顔 、ですか？ 』


｢ 自覚無しとは危うい 。

今言う事では無いが 、その着物も髪型もよく似合っている 。もう少し自分が綺麗だと自覚を持った方が良い ｣





煉獄さんはぽんと一つ頭に手を置くと 、笑って部屋へと戻っていった

取り残された私は思わず頭を抑えてその背中を見つめる





( やはり煉獄さんの笑顔は素敵だ )

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