笑柱 . 壱章【鬼滅の刃】 (ページ46)

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肆拾伍ページ46

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嬉しそうなしのぶに少しだけ照れ臭い、なんて

そんな事を密かに思いながら炭治郎の元へと向かう

｢ｯ捕まえた！！｣

｢ ..... ！｣

訓練場へ入れば、丁度炭治郎がカナヲを捕まえた所のようだった

『お疲れ、炭治郎、カナヲ

今日はアオイ達はいないのかい？』

｢昼食の準備とお使いに行っているので二人で訓練してました！｣

炭治郎は手を掴んだままニコニコと答える

一方カナヲは少し気になるようでチラチラと手を見ている

『ふふ、お邪魔したかな』

｢！い、いえ！｣

私のからかいに顔を真っ赤にして否定するカナヲ

前に会った時はこんなに感情を表に出す子でも

否定の言葉すらも無いような子だったのに

嬉しくて頬がゆるゆるだ

｢あ、あの ... ｣

『ん？どうしたんだい？』

今度は私を見ながら少しだけモジモジとしだしたカナヲ

炭治郎はカナヲを見て嬉しそうに笑顔を浮かべた

｢ Aさんに、稽古を ... つけて、欲しい、です ... ｣

語尾に連れて小さくなってゆく言葉に

私は思わず目を見開いてしまう

そんな事を思ってくれるとは、本当に嬉しい

ここ最近は心から笑える事が多くなったなと自分でもよく思う

『うん、いいよ。

先ずは肺活量から見ようね』

そう答えればカナヲは、初めて自分で何かを成せた子供のような可愛らしい表情をした