肆拾 ページ41
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両腕に感じた重みに目を覚ます
『 ... ふふ 、 』
思わず頬が緩んだ
右腕には伊之助 、左腕には善逸がしがみついてスヤスヤと寝息をたてている
顔だけ動かして部屋を見回せば
隣のベッドには炭治郎 、その奥には煉獄さんの髪の毛と思わしき物が見えた
( ... 良かった 、 )
「 んぅ ... 」
『 おはよう善逸 』
むくりと起き上がって目を擦る善逸に微笑めば
口をパクパクさせながら目に涙を溜めた
『 静かにね 、皆まだ寝てるから ...
おいで 、 』
「 良がっだァァ ... 」
肩元に顔を埋めてぐりぐりとしてくる善逸
しっかり声は落としてくれている
心配させてしまったな
私がもっと強ければ 、怪我をしても余裕な位強ければ
こんなに心配させてしまう事は無いのに
「 ン゛ァッ ... !?おおお 、お前 ... !! 」
『 起きたかい伊之助 、おはよう 』
「 死んだかと思ったじゃねぇか馬鹿野郎ぉぉお ... 」
猪頭を少しズラしている伊之助の目はとても赤く腫れ上がっている
『 たくさん泣かせてしまったんだね 、ごめん 』
「 泣いてねぇ!! 」
逆ギレしつつ伊之助もボロボロ涙を零してぐりぐりと頭を押し付ける
少し痛いが我慢しよう
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音(プロフ) - 面白いです!完結頑張って下さい (2020年2月7日 18時) (レス) id: bbad42844a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朧 | 作成日時:2020年2月3日 18時