笑柱 . 壱章【鬼滅の刃】

弐拾伍 ページ26

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『 ｺﾞﾎｯ 、さっきも言っただろう

何故名乗らなくては 、ｶﾊｯ 、ならない 』


｢ 俺はお前が気に入った

女でそんなに強い奴はそうそういない

鬼になれ 、お前も ｣





ニタリと不気味な笑顔

距離を取って刀を構える





『 ｯ 断る 』


｢ どうしてだ 、ああ お前の名が知りたい！

無理矢理にでも鬼にしてしまおうか 、 ｣





上弦の参の攻撃を避けながら 、チラリと蹴り飛ばされた弍を見る



( ... いない 、！？ )



しまったと思えば直ぐに後ろから声が聞こえた





｢ ... 酷いなぁ 、君も 、猗窩座殿も

どうして君の幸せを願ったのに首を切ろうとするんだい？

ねぇ猗窩座殿 ... ｣





一瞬でその顔から笑顔は消えた





｢ 邪魔をしないでおくれ ｣


『 ｸﾞｯ 、はな 、せっ！！！ 』





後ろから抱き締める上弦の弍を思いっ切り蹴り

突き飛ばす



もうあの屈託の無い笑みは無い

真顔でじっとこちらを見つめている





｢ 俺は童磨 、ねぇ君の名前を早く教えてくれるかい ｣


『 誰が教えるか 』


｢ 呼吸で無理矢理出血を止めたの ？

厄介な子だねぇ ｣





血気術 、枯園垂り

その言葉と同時に凄まじい冷気が襲う





『 ！？ 、しまったｯ 、 』

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