弐拾壱 ページ22
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『 わぁ 、美味しそうだ 』
部屋に戻れば丁度良く食事が運ばれてくる
雑炊や和物 、刺身などが少量ずつ盛られていた
「 お召し物は夕方には乾くようにしておきますからね 」
『 ありがとうございます 』
おばあさんが部屋を後にすると直ぐに笑太朗が近付いて来た
「 刺身 食 ワネェダロォ 、クレ ! 」
『 私は食べないなんて言った覚え無いんだけどなぁ 』
なんて言いつつ 、刺身を箸で小さめにしてから皿を下に置いてやる
嬉しそうにするからついつい上げてしまうんだよな
ウメェ〜 と花を飛ばす笑太朗を横目に雑炊を食べる
うん 、美味しい
『 ... 笑太朗はまだまだ子供っぽいね 』
「 ハァアァ ? 」
『 睫毛ちゃんに振り向いて貰えるようもっとカッコよくならなくてはね 』
そう意地悪な顔で言えば 、腰の辺りを突つかれる
因みにこれは照れ隠しである
笑太朗は時透さんの鎹鴉である睫毛ちゃん( 仮名 )に惚れているのだ
正直独特な性格の子なので 、笑太朗が心配でならない
「 コノ 前 ハ 、綺麗 ナ 花 貰 ッタンダゼェ ! 」
『 そうかそうか ... 良かったな笑太朗 』
こんな平和な時間がずっと続けば良いのにと強く思う
______ 大正こそこそ噂話
笑太朗は睫毛ちゃんに一目惚れしたんだよ
睫毛ちゃんは可愛い弟のように思っていて 、よく綺麗な花を上げるんだ
笑太朗を他の動物に例えるなら間違い無く犬だね
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音(プロフ) - 面白いです!完結頑張って下さい (2020年2月7日 18時) (レス) id: bbad42844a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朧 | 作成日時:2020年2月3日 18時