弐拾 ページ21
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『 ふぅぅぅぅぅ ....... ぅ ... 』
ゆっくりと湯につかり息を吐く
縁に寄りかかって空を見上げれば余りにも眩しいので目を閉じる
______ 嫌 ッ !!ねぇ嫌よ助けて!!!!
______ お願い!早く逃げて!!
______ あぁ゙ああ゙ぁあ!!!!!
助けを求める声 、私を逃がそうとしてくれる声 、悲鳴
それらと共に聞こえる骨が折れる音 、切られる音
そして
人が食われる音
私が目を閉じれば 、私が家族を失った瞬間が蘇る
『 あーははっ 、 』
目を開けて体を見れば 、その時についた右胸の下にある大きな切り痕が見える
入隊したての頃は目を瞑れば 、浮かぶのは家族や楽しい日々だった
たったの数年 、それだけなのに
私の10年近くはいとも簡単に塗り潰された
( それでも強くなるしかないのが酷な所 、 )
この胸下以外は鬼に大きな傷を付けられた事は無い
私は上弦と当たった事が無いから 、というのもある
別に私に才が有る訳では無い
ただ 、運が良いのだろう
師範が一人になった私を引き取って鍛えてくれたから1年後に柱になれた
それだけ 、の話だ
『 ... 何を考えているんだろう私は 』
最近はこう良くない考えばかりだ
さぁ早く上がって笑太朗の元に行こう
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音(プロフ) - 面白いです!完結頑張って下さい (2020年2月7日 18時) (レス) id: bbad42844a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朧 | 作成日時:2020年2月3日 18時