拾捌 ページ19
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目の前にドンッと置かれる箱を見てハッとする
いやいや 、こうして店を見ている暇はない
『 おばさん 、気持ちは有難いが生憎今日はこれ以上見てられないんだ ...
また今度にするよ 』
困ったように笑って早々に立ち去る
ようやく街を出れば笑太朗が勢いよく飛んできた
「 イツマデ 待 タセンダ !!! 」
『 悪いね笑太朗 、急ごうか 』
プンスコと怒る笑太朗を密かに可愛いなと思いつつも走り始める
更に山へ入り三つ目の人里も過ぎてると 、既に空に星が浮かんでいた
「 朝 ニハ 目的地 ニ 着 クゾオ〜 」
『 ふんっ ... ! っと ... 』
呑気に笑太朗が話す中 、鬼が出始めたので狩ってゆく
『 ...やけに弱いな 』
興奮状態の鬼と数体出会うがどれもとても弱かった
まだそんなに人を食べてないからだろうか
「 ヒョット シテェ〜 、近 クニ 鬼 ニ シタ奴 ガ 居 ルンジャナイカ ? 」
『 ... 嫌だが可能性はあるな 』
やけに数が多いし
あぁ 、報告書で読んだ鬼舞辻無惨だろうか
それとも他の鬼が血を与えているのか
どちらにせよ気分は良くない
『 チッ ... さぁ 、笑え 』
溢れ出しそうな憎悪をかき消すように
再び口元に笑みを浮かべて鬼に向かっていった
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音(プロフ) - 面白いです!完結頑張って下さい (2020年2月7日 18時) (レス) id: bbad42844a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朧 | 作成日時:2020年2月3日 18時